世界初! フルデジタルのレンジファインダー機が登場か

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しかもMマウント!

高級カメラの代名詞「ライカ」。その魅力は語りきれないでしょうが、その一端を担っているのは「レンジファインダーカメラ」という点でしょう。そのライカに対抗してかリスペクトしてか、世界で唯一デジタルのレンジファインダーカメラを作ろうとしているのが「KONOST」というスタートアップメーカーです。

そもそもレンジファインダーカメラについて先に説明しておく必要がありますね。一眼レフと比較されることの多いレンジファインダー。このレンジファインダーと一眼レフ、簡単に言うとファインダーの仕組みが違います

一眼レフの場合、レンズに映っているものがそのままファインダーに映り、それを撮影しています。なのでファインダーで見た像がボケていれば写真はボケていますし、望遠レンズで撮影すればファインダーの像も望遠した状態で見えます。

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それに対してレンジファインダーは、ファインダーがレンズとは関係ないところについています。なのでファインダーをのぞくと、ファインダーの向こう側の景色がそのまま見えます。そして、その中心部分だけ同じ像がダブって映っており、そのダブっている2つの像を重ねることでピントを合わせる仕組みになっています。でもレンズとは関係ないところの話なので、例えばレンズキャップを付けたまま撮影しても気づかなかったりします。

さて、このレンジファインダーカメラですが、もちろんデジカメも存在します。Leicaであれば2006年発売のM8からデジタルになっています。

ではなぜ「KONOST」は世界で唯一のデジタルレンジファインダーと名乗るのか。それはレンジファインダーカメラの心臓部である、レンジファインダー機構がアナログな仕組みで動いているからなんです。

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レンジファインダー機がピントを合わせる際に重ねる2つの像。これは「ファインダーの向こう側そのままの景色」と「レンズの絞りに連動して動く、距離計(に内蔵された複数のプリズムとミラー)によって作られた像」です。

この「ミラーとプリズムによって作られる像」というのがアナログな部分。ここに「KONOST」は目をつけました。ミラーやプリズムの代わりにフォーカス専用のセンサーを埋め込み、もう1つの像をデジタルに映し出そうと考えたのです。

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KONOSTの場合、今までは距離計が作っていた像の部分に、ピント用のEVFを用いて像を作り、それをOVFと重ねてピント合わせるといった仕組みになるのです。そして、このファインダーを用いたカメラとして紹介されているのが「Konost FF」というモデル。前述のデジタルレンジファインダーを備え、センサーはフルサイズで2000万画素。マウントはMマウントでボディはアルミ製です。

KONOSTはこの「Konost FF」以外にもセンサーサイズがAPS-Cの「Konost AP」、1インチセンサーでレンズ固定式の「Konost Junior」も計画しているようです。発売時期は「Konost FF」と「Konost AP」は2016年前半、「Konost Juniror」は2015年後半を予定しているとのこと。もちろん予定は予定ですが。

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「KonostFF」は見ての通りですが、アルミのボディにほぼタッチ操作のUI、LeicaTを意識していないというには少々無理のある見た目です。ただ、フルサイズセンサーを積んだMマウントカメラというだけでもかなりの需要があるのではないでしょうか。レンジファインダー機構のデジタル化でコストダウンも図れるとのことなので、後は「デジタルレンジファインダー」のクオリティ次第でしょうね。

source: PetaPixel via KONOST

(小山和之)