初潜入のビデオレポート、これがGoogle Xのライフサイエンスラボだ!

ついにGoogle Xのライフサイエンスラボの全貌が明らかに!

と思わず期待してしまいましたが、さすがに極秘プロジェクトを大量に抱えているだけあって、全部を見せてくれるわけではありません。

それでも、「血糖値を測定するスマートコンタクトレンズ」やら「血液中のガン細胞をモニタリングするナノ粒子」やら、近未来感満載の研究をやってるラボの初潜入ビデオですから、そりゃ見てるだけでもワクワク。このビデオレポートを制作した「The Atlantic」の編集者ジェームズ・ハンブリンは、Google Xのライフサイエンスラボ責任者のアンドリュー・コンラッドにもインタビューしています。

テーマはずばり、フェイクの人皮。ふたりの間に人の腕が転がってますが、これはレーザー照射で皮から病気を検出できるナノ粒子の開発用につくられたものです。ナノ粒子はガン細胞の表面に付着するので、血液中に散らばったナノ粒子を被験者が装着したリストバンドに集めて回収すれば、ガン細胞や病気を検査できる仕組み。

レーザーを照射してナノ粒子が発する光を検出するには、どのような光が皮膚を通り抜けるのかを調べる必要があります。そのため、Google Xではまず最初に、皮膚を通り抜ける光を調べるために、人間の皮膚に限りなく近い人工合成皮膚をつくるところから始めたというわけ。

聞いてるだけで気が遠くなりそう……。しかし、話はこれで終わりません。

一口に皮膚と言っても、人種や年齢、性別など、人によって違います。いわゆる「普通の」皮膚をつくるための、「健康な」人の基準を決めるために、175人のボランティアを対象に生理学的データを集めました。ラボに潜入したジェームズがレーザーの照射テストを受けたところ、「健康な」基準値よりも低かったらしく、「もう少し日光にあたった方がいいかも」と言われてしまいました。

研究というのは、想像を絶するほど途方も無いプロセスを経て実るものなのですね。Google Xの研究開発も、何年というスパンで計画されています。日々加速するデジタル社会で生きていると、かなり待ち遠しく感じますが、できるだけ早い成功をお祈りします。

source: The Atlantic

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(的野裕子)