iCarは真実の可能性…怒る同業他社がアップルを提訴

2015.02.21 11:30
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は噂ではなく真実に変わる~。

このところアップルが「iCar」なる自動車の開発に携わっていることを示唆する情報が飛び交っていましたけど、どうやら本当にアップルは次世代の車をリリースしようとしているみたいですよ。というのも、アップルに貴重な技術者たちを引き抜かれてしまったバッテリーメーカーが、ついにアップルを提訴! 訴状の内容から、さまざまな新事実が明らかになってきているんです。

Reuters(ロイター)の報道によれば、電気自動車(EV)向けのリチウムイオンバッテリー製造メーカーとして知られるA123 Systemsは、昨年6月ごろにアップルが、A123 Systems社内で中核事業に携わるエンジニア5名に対し、アグレッシブな引き抜きを仕掛けて転職を迫り、アップルへの移籍後にA123 Systemsの企業秘密となるリチウムイオンバッテリーの開発事業の構築に当たらせたとして、マサチューセッツ州連邦裁判所へと訴状を提出。

不法な従業員の引き抜き工作を行なったアップルと、A123 Systemsとの雇用契約に反してA123 Systemsで知り得た技術情報などをもとに、アップルで同種の開発事業へ継続的に携わった元社員5名が提訴されたのです。

アップルは現在、まさにA123 Systemsと同じ分野で競合することになる大規模なバッテリー事業部門を構築している。(中略)アップルがA123 Systemsの上位技術者らを組織的に引き抜き、その結果として、A123 Systems内のさまざまなプロジェクトや事業を打ち切りの危機に陥れようとしているのは明らかである。

A123 Systemsが提出した訴状では、こんなふうにアップルの不当な引き抜き行為が激しく非難されていますが、訴状の内容が本当であれば、もはやアップルが次世代自動車の開発事業へと本格的に走り出したことは紛れもない事実として受け止められることになりそうですよね。単なるリチウムイオンバッテリーの開発であれば、コンピューターやスマートフォンから航空機に至るまで、非常に幅広い用途があるものの、A123 Systemsは、主に電気駆動車両向けのリチウムイオンバッテリー事業を中心に成長してきた企業なので、その競合事業をアップルが立ち上げようとしているということは……?

ますますアップルの電気自動車や自動運転車両の開発をめぐる憶測が活発化してきそうですけど、興味深いことに、A123 Systemsの申し立て内容からは、他にもアップルが、LG Chem、Samsung SDI、パナソニック東芝、Johnson Controlsからも、同じくバッテリー開発の高度な知識を持つエンジニアの引き抜きを仕掛けた事実をつかんでいるという驚くべき告発も飛び出してきています。そういえば、アップルは、電気自動車のトップメーカーとなるテスラ・モーターズからも技術者の引き抜きを目指していたと噂されてもいましたよね。

なお、今回の報道に際して、Reutersは関係各社からのコメントを得ようとしたものの、これまでのところ、いずれの企業からも回答は得られていないと伝えています。しかしながら、すでにA123 Systemsからアップルへと引き抜かれたエンジニアのLinkedInの最新プロフィールは、すべて「テクニカルプログラムマネージャー」といったアバウトな記載で終わっており、実際にアップル社内でどのような事業に携わっているのかはのままなんだとか。いずれにせよ、これは続報に期待したいところでしょうかね。


source: Reuters

(湯木進悟)

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