旧ソ連軍の核兵器貯蔵庫に潜入してみました

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かつてのソビエト軍が極秘扱いにしていた基地のひとつに潜入し、写真を撮影。

冷戦中、ハンガリーはソビエト連邦の最西端の同盟国でした。ワルシャワ条約の加盟国として、ハンガリーは自国の領土内に大量のソビエト軍と兵器を配置しなくてはいけませんでした。

路上には赤軍の車、上空には赤軍の戦闘機、そして市場にはソビエト軍の兵士や幹部たち。ハンガリー人にとって、第二次世界大戦からソビエト連邦が崩壊した1991年まで、それらの光景は日常でした。

ハンガリーに配属されたソ連軍の軍人たちは民間人から隔離された生活を送っていましたが、多くの地元の人々がソビエト軍のために市民クルー(清掃スタッフやキッチンスタッフなど)として働いていたこともあり、どこに何の部隊が配置されているか知られていたそうです。

ただし1つだけ、最後まで詳細不明のままだった極秘の部隊がありました。ハンガリー西部の村Tótvázsony近郊の森深くにあった軍事基地は、全てソビエト人のスタッフで運用され、雑用係ですらソ連から連れてこられていました。

このミステリアスな場所は「リトルモスクワ」と呼ばれ、二重の有刺鉄線フェンスの内側で起こっていることは一切部外秘で、噂だけが飛び交っていました。その秘密はやがて、ソ連軍が完全撤退したわずか数年後に明らかになりました。

そこにはソ連軍が100個以上もの核弾頭を保管していた、K-1、K-2と呼ばれる2つの貯蔵庫があったのです。核弾頭は、すぐ近くに配属されていた戦略ミサイルによって敵である西側諸国へ到達できる性能を持っていました。

現在では使われていないこの基地は、公式にはハンガリー軍の支配下にあります。しかし、警備が厳しくないため、基本的には誰でも忍びこめてしまいます。かつて大量殺戮兵器が保管されていたことを思うと、なかなか忍び込もうという気にはなれませんが。

以下の写真は、米GizmodoのImage CuratorのAttila Nagyが撮影した貯蔵庫の内部です。まるで、その辺の角にミュータントやエイリアンが待ち構えているシューティングゲームの世界のように見えてきませんか?

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image by Attila Nagy/Gizmodo

Attila Nagy - Gizmodo US[原文

(山田まり)