宇宙も笑う? 重力レンズって一体何だろう

宇宙も笑う? 重力レンズって一体何だろう 1

ちょっぴり不気味…?

NASAによって撮影されたこちらの写真、よく見るとニッコリ笑っている顔に見えませんか? この写真、銀河団SDSS J1038+4849を捉えたもので、NASAの宇宙望遠鏡「ハッブル宇宙望遠鏡」によって撮影されたものなんです。

このナイスなスマイルの目にあたる部分は2つの「銀河」で、輪郭を形作っている弧のようなものは「重力レンズ」という現象によって引き起こされたものなんだそうです。

では「重力レンズ」って一体何なんでしょう? どうやら「引力」に鍵があるようです。

銀河団は宇宙で最も大きな機構であるがゆえに、その周囲では強力な引力が働いています。その強さは周囲の時空を歪めるのに十分な程で、光を拡大したり、歪めたり、屈折させたりといったまさに「レンズ」のような働きをします。この現象はハッブル宇宙望遠鏡による発見の中でも重要なものの1つで、理論的にはアインシュタインの相対性理論によって説明できます。

今回のように光の屈折がリング状になるケースは「Einstein’s Ring」(アインシュタイン・リング)と呼ばれ、光源とレンズ天体、観測者の3つが一直線に並んだときに観測されます。

意外と観測条件が難しい現象だったようです。観測できた人もニッコリできる、宇宙の表情の1つと言えるかもしれませんね。

Image by NASA/ESA

source: NASA

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(Daiya Kawasaki)