曲がるスマホは予想外の使いやすさ。LG G Flex 2レビュー

2015.02.21 17:00
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これは意外とベストモデルになれるかも!

日本国内では唯一、auから発売された曲がるスマートフォン「LG G Flex」は、そのユニークなコンセプトとは裏腹に、あまり熱狂的に受け入れられたというわけではなかったようです。というのも、どちらかというとアピールポイントは柔軟性に富む曲面ディスプレイの一点張りでして、ややスペック的には他の最新機種よりも劣るチープな印象が否めず、曲がるスマホってスゴいねの一言だけで片づけられてしまったイメージも強かったみたいなんですよね。

ところが、チャレンジャースピリットあふれるLGが、初代モデルのみで打ち切ることなく、大幅な改良に成功して、米国ラスベガスで先月開催された「CES 2015」にて正式リリースしてきた後継機種の「LG G Flex 2」は、いつも辛口批評で知られる米Gizmodoの編集チームをさえうならせるすばらしい完成度で、曲面スマートフォンによる新たな境地を開いたとまで絶賛されていますよ。


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このハンズオンレビューを書くために5日間にわたってLG G Flex 2を使い続けてきた正直な感想ですけど、最大の特徴となる上下にアーチ状へ湾曲した本体デザインは、スマートフォンの未来ってこんなものなのかもしれないなという好印象で締めくくることができそうです。途中で、どうしてもLG G Flex 2とはほぼ同サイズに感じられる普段使いの「Xperia Z3」へ戻さなければならない仕事があって、一瞬だけLG G Flex 2から離れるシーンがあったのですが、例えるならば、まるでバック・トゥ・ザ・フューチャーの「デロリアン」にでも乗せられて過去へとタイムスリップさせられたような感覚。それほど曲面スマホの魅力でメロメロになってしまったということでしょうかね~。

まずは持ちやすさから評しますと、5.5インチサイズの有機ELディスプレイは、初代の6.0インチディスプレイを採用していたLG G Flexよりも、手になじみやすいコンパクトサイズで、なおかつ柔軟に曲がる形状ゆえのフィット感が抜群です。5.5インチといえば「iPhone 6 Plus」とも同じ画面サイズながら、全面が平らな他のスマートフォンと比較して、湾曲したディスプレイゆえに片手でタッチして使いこなしやすくしている工夫は、LG G Flex 2の及第点として評価できるでしょうね。親指がディスプレイの曲面に沿ってスムーズにスクロールする使用感は、実際に触れてみなければわからない快適さではないでしょうか!

LG G Flex 2のディスプレイは、ただ前機種のLG G Flexよりもサイズが小型化しただけではなく、720pから1080pの解像度へとグレードアップしており、凹面形状ゆえにベゼルよりも中心部に焦点を合わせやすい視認性の向上が実現されています。これも使ってみて初めて実感できるLG G Flex 2のメリットといえるでしょうね。親指で操作するコントローラーが表示されるゲーム画面などでは、曲面ディスプレイゆえの快適な操作性も体感できることでしょう。あと当然ながら、柔軟な丸みが尻ポケットに入れるときでさえ携帯しやすい、他のスマホにはない独自の携帯性へとつながっていますよ。

あまりよいことばかり書いていないで、曲がるスマホゆえの悩ましいポイントにも言及しておきましょう。どうやらボクらは、長らくフラットなデザインに慣れてしまったのかもしれません。デスクトップにスマートフォンを置いたまま、手に持たずにディスプレイに表示されるソフトウェアキーボードを卓上タイプするスタイルでLG G Flex 2を使いたいという人は、キータイプのたびに湾曲デザインゆえの安定しないボディーに違和感を覚えてしまうかも。あとポケットの中に入っているときは、曲面形状ゆえのフィット感があるのに対し、取り出そうと最初に握るときは、逆にグリップがぎこちない感覚かもしれません。まぁ、これらはいずれも慣れるまでのあいだの小さなデメリットとも評されるかもしれませんけどね。


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曲がるスマートフォンというLG G Flex 2の最大の特徴にばかり注目してきましたけど、初代LG G Flexが、ただ曲がるだけのスマホという残念な試作機の印象が強かったのとは対照的に、LG G Flex 2は、OSにAndroid Lollipopを採用した最新スマートフォンとして、スペック的にみても十分に魅力あるモデルに仕上がってきています。前機種のLG G Flexには、やや時代遅れなLGオリジナルのユーザーインターフェース(UI)が備わっていたことも不人気の要因でしたが、LG G Flex 2には、最初からAndroid 5.0向けに設計された「Optimus UI」が採用されており、ドロップダウンの通知メニューなど、Optimus UIゆえの使いやすさが光るポイントには好印象を持ちましたよ。

さらに、LG G Flex 2のCPUにも、Qualcomm製の初のオクタコア構成64bit対応ハイエンドプロセッサーとなる「Snapdragon 810」が採用されており、現在市場に出回る最新スマートフォンとのベンチマーク対決でも遜色ないスコアに期待が持てそうです。スマホに欠かせない機能となったカメラ撮影の分野でも、LG G Flex 2には、光学式と電子式手ぶれ補正を組み合わせた「OIS+」対応の1300万画素の背面カメラが装備され、美しいカメラ性能で評判の「LG G3」と同レベルの撮影が可能になっていますよ。高速オートフォーカス(AF)を実現するレーザーAFへの対応もうれしいポイントですよね。


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LG G Flex 2は、赤(Flamenco Red)とシルバー(Platinum Silver)の2色モデルが用意され、特徴的な光沢と丸みを帯びたバックカバーは取り外し可能になっています。アルミニウム製の高級デザインとまではいきませんけど、グロッシーな仕上がりのハードプラスチック製カバーにチープな印象はありませんね。最大2TBまで対応するmicroSDカードスロットの搭載は便利なので重宝しそうです。あと背面に電源ボタンと音量調節ボタンがあるデザインは、本体側面にボタンが出っぱらず、なおかつボディーをホールドした指でそのまま操作できるので使いやすいですよ。

ちなみに今回のハンズオンレビューに使用したのは、韓国で発売されたモデルとなっており、韓国仕様のLG G Flex 2には、こんなにもブロートウェアとよばれる不要なアプリがデフォルトで勝手に搭載されまくっているのか……。そんな驚きを隠せませんでした。きっと米国で発売されるモデルは、もっとシンプルな最小構成でリリースされてくると思いますし、邪魔なブロートウェアのせいでパフォーマンスが落ちてしまうことがないように期待したいところですね。

なお、バッテリーは取り外して簡単に交換するわけにいかないようですけど、3,000mAhの容量でも1日ずっと問題なく使えましたし、そのまま充電せずに2日目も午前中くらいまでなら連続使用可能なレベルだったので、LG G Flex 2のバッテリー持ちはよいほうではないでしょうか。

いずれにせよ、LG G Flex 2によって、ついに曲がるスマホはプロトタイプと酷評された前機種のトラウマを過去のものとし、実用性も十分との高評価を獲得する仕上がりであることは間違いなさそうです。意外と今年のベストモデルなんかに輝く人気機種となっていくのかもしれませんよ! そんな光る完成度のLG G Flex 2、日本国内でも早期に発売してほしいものですよね~。


Darren Orf - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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