個人情報を消すだけでは不十分? ビッグデータとプライバシー

個人情報を消すだけでは不十分? ビッグデータとプライバシー 1

ビッグデータの時代、個人情報だけがプライバシーじゃないようです。

以前ギズでも紹介したように、さまざまなシーンでビッグデータが活用されるようになってきました。しかし、いいことばかりじゃないようです。

MITの研究によると、クレジットカードの4回分の利用記録を知っていれば、個人情報が削除されていたとしても、90%の精度で個人を識別できるというのです。

研究者たちは、名前やカード番号といった個人を特定する情報が削除された110万人の3ヶ月に渡るクレジットカードの利用記録(個人情報ではありませんが、各利用記録にはIDが割り当てられています)を解析しました。

その結果、4回分の利用記録(場所と日付)があれば、90%の精度で個人を判別できたのです。さらに使用金額もわかっていれば、3回分で十分だそう。

例えば、Aさんがいつどこでカードを使ったかという利用記録を4回分持っているとします。そして、もしこのクレジットカードの利用記録が集められたデータベースにアクセスできたとすると、Aさんが他にいつどこで買い物したのかという情報を手に入れられてしまうのです。

このように、たとえ個人情報を削除していたとしても、一部の情報があれば個人を特定できてしまうことをこの研究は示しています。また、高収入な人、男性よりも女性の方が、より高い精度で個人を識別できるそうです。他の人があまり行かないお店に行くからでしょうか?

ビジネスの効率化や新たなサービスの創出など、ビッグデータのおかげでさまざまなことができるようになりました。しかしその反面こういった危険性もあります。今後、より一層プライバシーに配慮したビッグデータの活用方法が望まれているのです。

Image by Shutterstock/Valerie Potapova

source: Science via AP

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(谷垣友喜)