人工島の砂が海に流れつつあるピンチのドバイ。逆転の発想で解決へ

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洪水大発生の未来。

ドバイでは今、富裕層のために水に浮かぶ人工島の開発が進められています。

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ドバイの沿岸に作られた人工群島「ザ・ワールド」の開発では富裕層向けの高級高層マンションがウリのはずでしたが、ここ数年プロジェクトが停止していました。というのも、埋め立ての砂が海流で海に流れているそうで、島が沈んでるという噂を開発会社は否定していますが、埋め立てでダメなら「水中」に作ってしまえ、という一挙解決なプランが出てきました。発表したのは、開発会社のKleindienst Groupです。

こちらがその「Heart of Europe」で水上に建設予定の「海中ヴィラ」。水上部分が2階、水中に1階が沈んでいます。まるで庭先が小さな人工ビーチになっているかのように見えます。各住宅は約130万ドル(約1億5500万円現在)で販売され2017年までに完成予定です。 

ワールドアイランドは 世界地図の形をしていますがConstruction Weekの記事によると、オーストラリアと東南アジアのエリアでは開発業者のDutch Docklandsも契約済みとのこと。同社は水上建築を専門にしているオランダの会社でこれまでにも世界中の水上ホテルなどを手掛けています。このように、実際に温暖化で一番被害を受けているヨーロッパとアジアで浮島計画が進められているのもなんだかなぁ、といった印象です。

The National UAEによると、Kleindienst Group曰く「Heart of Europeはそれぞれの島が魅惑的なヨーロッパの場所からインスピレーションを受けている」そうで、実際のヨーロッパの文化を取り入れるために完成したレストランやショップなどの商業施設ではユーロのみの支払いを受け付ける予定なのだそうです。

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こちらの2枚の写真はGetty ImagesよりChris Jackson氏によるもの。2005年のザ・ワールドの様子と2006年にヴァージン・アトランティック航空の広告のために撮影されたヨーロッパエリアのグレート・ブリテン島。

海中ヴィラはもちろん多くの人にとって魅力的なのだろうけど、ヨーロッパの実際の都市が水に浮いているのはなんだかしっくりこないような。確かにお金をかけて作られた高級住宅なら同じ水の中でもヴェネツィアや東南アジアの水害よりは心配も少ないのでしょうか。

いずれにせよ、どこまでが現実になるかは「?」ですが、ドバイで未来の高級不動産開発をちょっぴり垣間見た感じ。

image by NASA

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(NAOKO)