ジョイ・ディヴィジョンのアルバムカバーの謎が今明らかに

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ボーカルのイアン・カーティスの自殺で解散した70年代後半のポストパンクバンド、ジョイ・ディヴィジョン(後にニューオーダーとして再結成)。そのファーストアルバム「アンノウン・プレジャーズ」を飾った無線パルスの波形が生まれた経緯はずっと謎でしたが、ついに原作者と経緯が判明しました! 探し当てたのはScientific AmericanブログのJen Christiansenさん。調査の末行き着いた先は、意外にも1970年の天文学の博士論文とその作者でした。

ジョイ・ディヴィジョンのファンと天文学オタクならばもう知っているかもしれませんが、「アンノウン・プレジャーズ」のカバーは初めて発見されたパルサー(パルス状の波を発する天体)「CP1919」からの無線パルスだったのです。アルバムのデザイナー、ピーター・サヴィルさんによれば、ジャケットの画像は「Cambridge Encyclopaedia of Astronomy」(ケンブリッジ天文学百科事典)から直接コピーされたものだそう。

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でも、これまで知られていたのはここまで。一体どうやってこの画像が作られたのか、そしてそれがここまで有名なアルバムカバーとなったことについて作者がどう考えているのかは謎でした。

知りたくてしょうがなくなったChristiansenさんは、パルサー発見に関する論文・書物を片っ端から漁ってみました。そしてようやく辿り着いたのは、コーネル大学の貴重書室。そこには1970年にHarold D. Craft, Jr.さんによって書かれた博士論文「Radio observations of the pulse profiles and dispersion measures of twelve pulsars(電波観測による12のパルサー測定でのパルスプロファイルと分散)」がありました。ChristiansenさんはCraftさんにインタビューもされており、画像がジョイ・ディヴィジョンのアルバムカバーとなった事について話してもらっています。

全くの驚きでしたよ。全然知らなかったのですが、現在コーネル大で天文学教授をやっている長年の友人のJim Cordesと道端で会った時に、彼が「ところで、ジョイ・ディヴィジョンのカバーに君の画像が使われてるって知ってた?」って言って、いや知らないな、と言いました。何のことだかさっぱりでした。だからその後レコード屋に行ったら、そう、そこにあったんです。だからアルバムを買って、ポスターも、特に買う理由もなかったのだけど、買いました。自分の画像なんで、1部持っておかないとって思ったんです。

Scientific Americanのブログでは動画、画像、音声を交えて紹介されています。1979年に発売されたアルバムのカバーアートについて36年たった今明らかになるとは感慨深いですよね。

source: Scientific American

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(abcxyz)