広島大学が生活にフィットしたパワードスーツを開発

2015.02.26 17:00
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着るだけでお手軽にマッチョマン?

最近何かと話題のパワードスーツ、またの名をパワード・エクソスケルトン(強化外骨格)。これが実用化されれば、どんな重労働も簡単に、そして安全にこなせるようになるでしょう。でも、アイアンマンばりのパワードスーツが必要なくらい過酷な作業ってそんな頻繁にあります? ないですよね。じゃあ、ちょっとだけお手軽なこいつはいかがでしょう。

これはまだ試作品の段階ですが、開発したのは広島大学の研究者たち。Sensorimotor Enhancing Suit(SEnS)と呼ばれるこのスーツ、人間の上半身の筋肉や神経系の複雑な研究成果を元に創り上げた高度な階層構造が生地の中に埋め込まれており、装着すれば着用者の感覚と運動機能を向上させることができるのだとか。

研究チームは荷物を運ぶ時の知覚を研究することで、物を運ぶ力に人間の身体がどう反応し、動きのどの時点でほんのちょっと負荷を和らげてやれば荷重が最大化できるのかを解明することに成功。随意筋(自意識下で動かすことのできる筋肉)が機能する量を減らすことで、重さの知覚が高まり、結果としてもっと重さを加えていいタイミングと加え方を知ることができたと研究班は言っています。

こうして生まれたパワードスーツは試作品ながら、着用者の腕で荷物を運ぶ力を最大限に引き出すことができ、広い範囲の動きにも対応可能になりました。他のパワードスーツの設計とは違い、特定のモーターや電子機器といったフレームワークが適用されていないのがこのスーツの特徴。このことによって2点の具体的な違いが出てきます。

まず1点目は、巨大な荷物は持てないということ。そして2点目に、その代わりスーツが軽量だということです。え? 意味ある? とは思わないでくださいね。スーパーヒーローのような「極限の状況で信じられないパワーを発揮する」ことももちろん楽しみではありますが、これはお年寄りや負傷した人の生活を助けることも視野に入れて設計されたものなのです。

ちなみに、日常使いができそうなパワードスーツはこれが初めてというわけではありません。つい昨年、ズボンのように身につけることができ、装着者の力を増幅させるパワードスーツが発表されました。こちらは電子機器をモリモリ搭載しているようですが。

とにもかくにもこれらを見ていると、より私たちの生活にフィットしたパワードスーツが開発されつつあるようです。アイアンマンの屈強で荘厳なスーツにも憧れますが、やっぱり実用性も大切ということで。今後に注目していきましょう。


source: Augmented Human , Hiroshima University , Engadget

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文
(SHIORI)

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