BlackBerryから新タブレット…30万円近い高度なセキュリティをセット装備

    BlackBerryから新タブレット…30万円近い高度なセキュリティをセット装備 1

    もっとも世界で安全なタブレット?

    いまやすっかり勢いをなくしてはしまいましたけど、BlackBerryときくと、プロフェッショナルなビジネスのイメージを思い浮かべる人は少なくないでしょう。一般ユーザーが安くで使えるスマートフォンやタブレットとは一線を画した、高度なセキュリティレベルの製品ラインナップを提供……。

    そんなビジネスユースをターゲットとするBlackBerryの原点回帰を目指して、意外にも新たなタブレット「SecuTABLET」の発表が行なわれましたよ。BlackBerryは、初めてタブレットを発売するのではありません。すでに2011年には「BlackBerry PlayBook」がリリースされ、その後継モデルなる「PlayBook 2」の発表を、いまかいまかと待ち構えていたユーザーもいたそうです。

    ところが、新たに今夏の発売が予定されているSecuTABLETは、なんとサムスンの「GALAXY Tab S 10.5」がベースとなっていますよ。SecuTABLETには、そのままではセキュリティ対策が十分ではないとして、BlackBerryが昨年買収したSecusmartの暗号化カードを標準実装。さらに、IBMが「アプリラッピング」とよぶアプリ管理ソフトウェアなども追加されています。

    各社のセキュリティ対策技術を結集し、GALAXY Tab S 10.5のセキュリティレベルを可能な限り高めることで誕生したのが、SecuTABLETの正体というわけですね。SecuTABLETでは、Secusmartが開発した幾重もの暗号化チップにより、音声およびデータの暗号化が自動で進められます。また、アプリラッピング機能によって、SecuTABLETで機密性の高いメールを受信しても、Facebookなどのアプリへはコピー&ペーストを一切許可しないといった、重要情報の漏えいを防ぐ仕組みが設けられているとのことですよ。

    なお、SecuTABLETのベースになったGALAXY Tab S 10.5のLTEモデル(16GB版)は、サムスンより日本円にして6万円前後で販売中。しかしながら、SecuTABLETの予想販売価格は2250ユーロ(約28万8000円)とされています。この価格帯からも明らかなように、SecuTABLETは、一般ユーザー向けの汎用タブレットではなく、主に行政機関企業での採用が目指されます。

    いまから思えば、このサムスンとBlackBerryの提携こそが、あのお騒がせな買収話の噂の出所だったのでしょうね。ドイツのハノーバーで開催される「CeBIT 2015」カンファレンスに先立つ記者会見において、BlackBerryが起死回生の一矢として発表したSecuTABLET。このところ相次ぐ機密情報の漏えいを防げるモバイルソリューションとしてのアプローチで、BlackBerryが復活の糸口をつかむきっかけとなれるのでしょうか? IBMのビジネスユーザーをターゲットとする販売網も駆使されるらしいので、意外と大企業などで需要が伸びたりするのかもしれませんよ~。

    source: SecuSmart via BlackBerry

    (湯木進悟)