まるで長年寄り添っていたかのような完成度。「CarPlay」搭載フェラーリ搭乗レビュー

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クルマにiOS、馴染みすぎでしょ。

家電のみならず、ついにクルマ業界にもIoT(Internet of Things)を活用した「未来のクルマ」を生み出そうとする流れが強まってきています。その先駆けとして2014年3月、ジュネーブのモーターショーでアップルがフェラーリと共同で発表したCarPlay。クルマとiPhoneを接続することで、iPhone上の音楽や動画を再生したり、地図機能が使えたり、通話やメッセージの送受信ができるというシステムです。

ギズモードでも何度か記事にしていますが、実物を見たことはありませんでした。いわば、“まだ見ぬ強豪”だったわけです。

しかし! このCarPlayを使える機会が訪れました。しかも、フェラーリです! 繰り返します、フェラーリです!

フェラーリは、現時点で実車にCarPlayを搭載している唯一の自動車メーカー。昨年の3月からオーダーを受け付けていますが、まだ世界でもそれほど台数はないということ。その貴重なCarPlay搭載車に乗せていただけるということで、我々は行ってまいりました。

試乗するのはフェラーリ初の4人乗りタイプ「Ferrari Four」

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さて、ワクワクしながらおじゃました我々の目に飛び込んできたのは、純白のフェラーリ。その名も「Ferrari Four」(FF)です。フェラーリ初の4人乗り・4WD仕様。V12エンジンをフロント・ミッドに搭載し、最高出力は660CV/8,000rpm、最大トルクは683Nm/6,000rpm。0〜100km/h加速は3.7秒、最高速度は335km/h。4人乗りということで、ファミリー層でも安心して使える居住性を確保していて、フェラーリの新定番ラインアップです。

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しかも日本向けのテーラーメイド車輌、ヨットをコンセプトとした「FF」です。内装やトランクなどに木製の素材を使用したり、錨と波をデザインしたワンポイントをあしらっていたりと、どことなく和を感じさせる仕様となっています。

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ステアリングもかっこいいですね。ほとんどの操作は、このステアリング上のボタンなどで行えるようになっています。普段、フェラーリを見たことがないもんで、このステアリングを見たときには近未来を感じました。

ということで、このFFに乗ってCarPlayを体験してみます。

iPhoneを接続して声で操作

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CarPlayを使用するには、何はなくともiPhoneが必要です。運転席の脇にあるコンソールボックスを開けると、USB端子があります。

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ここにLightningケーブルを差し、iPhoneを接続します。

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すると、iPhoneにCarPlayのマークが表示され、使用できる状態となります。

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運転席の液晶ディスプレイにはこのような表示が。iPhoneのロックを解除しましょう。

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さあ、CarPlayが起動しました。ワクワク。ちなみに、クルマのどこにもアップルのロゴマークはありません。液晶ディスプレイにもあのリンゴマークは登場しません。完全にフェラーリの機能の一部として、CarPlayが提供されているのがわかります。

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画面上には7つのアイコンが表示されます。iPhoneのすべての機能やアプリが使えるというわけではなく、「電話」「メッセージ」「マップ」「ミュージック」「Podcast」の5つの機能が使えます。

電話をかけてみる

それでは早速CarPlayを実際に使ってみることにします。まずは電話をかけてみましょう。

Siriを起動して、「メディアジーンに電話」と発声。すると電話帳からメディアジーンを探し出し電話をかけてくれます。マイクは運転席の上くらいに内蔵されており、こちらからはどこにマイクが配置されているのかまったく見えません。音声の認識率が高いので、かなり運転席での声を拾いやすいように調整されているのではないでしょうか。

動画内でギズモード編集部の前田が言っていますが、スピーカーとマイクが干渉してハウリングやフィードバックが起こることもなく、非常にスムーズなのが印象的でした。

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「電話」機能では、このほか電話帳を閲覧できたり、履歴を確認したりといった、iPhoneの「電話」アプリと同等の機能を使うことができます。

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ちなみにSiriのボタンは、ステアリングの左側裏に配置されています。これを押せば、いつでもSiriが起動します。もちろん、iPhone自体や車の液晶ディスプレイを触れても操作は可能です。ただ運転中に視線を反らしたり、片手ハンドルで運転したりするのは重大な事故につながるので、声だけで操作できるように設計されているわけです。

メッセージを送ってみよう!

さて、お次は「メッセージ」機能を使ってみます。Siriボタンを押して開始です。

「古波蔵(こはぐら)さんにメッセージを送る」と話すと、「どんなメッセージを送りますか?」と尋ねられます。そこでメッセージの内容を話すと、Siriが音声を文字に変換して、送信。非常に簡単です。運転中に急に仕事の連絡事項を思いついたときなど、とても使える機能ではないでしょうか。

マップ機能を使ってナビゲーションをしてもらう

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CarPlayで一番使う機能といえば、やはり「マップ」機能ではないでしょうか。最近では、iPhoneのマップ機能をカーナビ代わりに使っているという人も見受けられます(実際僕はそうしています)。CarPlayならば、常に最新状態にアップデートされるiPhoneの地図データをそのまま大画面で利用可能。Siriを使えば、操作も簡単です。

Siriを起動して「地図」と発声すると「マップ」が起動。そして再びSiriで「東京タワーへ行く」と発声すると、東京タワーまでの道順を表示してくれます。このあと「出発」と発声すれば、目的地までナビゲーションを行ってくれます。このほか「近くのレストラン」と発声すると、現在地近くのレストラン一覧を表示するといったことも可能です。

iPhoneに入っている音楽を再生する

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ドライブのお供といえば、やっぱり音楽。ということで、iPhoneに入っている音楽を再生してみましょう。ここは動画ではお伝えできない大人の事情(主に著作権がらみ)がありますので、画像でお届けします。

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Siriを起動すると「ご用件は何でしょう?」と表示されますので、ここで「Walk Awayを聞く」というように、曲名やアーティスト名と「聞く」という単語を組み合わせて発声します。

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すると、該当する曲が再生されます。たったこれだけ。もう、パネルを指でタッチして、助手席の彼女が大好きな曲を探すなんて作業は必要ありません。曲名やアーティスト名を言うだけです。

クルマをiPhoneみたいに操作できるのがCarPlayの魅力

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実際にCarPlayを使ってみた感想は「なんて便利」ということ。これまでも音声認識ができるカーナビはありましたが、CarPlayは別物という印象です。それは、普段使っているiPhoneがそのままクルマの一部として機能するという点が大きいと思われます。普段、家や会社や電車の中、街中などで何気なく使っているiPhoneの主要機能が、クルマのなかでも使える。これはとても便利ですし、違和感がありません

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違和感を感じないのは、フェラーリの姿勢も大きな要因です。CarPlayをオプションとして採用するにあたり、車体や内装のデザインやレイアウトは一切変えていません。マイクがどの位置にあるのかも、我々からはまったくわからないようになっています。

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カーナビがインターネットに接続されたら可能性が無限に広がると、我々は思っていました。そして、CarPlayによりクルマにOSが搭載され、インターネットにも接続できるようになりました。

現在はiPhoneの一部の機能が使えるに過ぎませんが、今後はあらゆる機能が使えるようになることでしょう。クルマのエアコンの制御や、給油タイミングの通知燃費計算、もしかしたら自動運転もCarPlayで実現できるようになるかもしれません。

さまざまな可能性を秘めたCarPlayは、IoTの最先端といってもいいでしょう。今後どのように進化していくのか、引き続き追いかけて行きたいと思います。

source: CarPlay

(三浦一紀)