サムスンGalaxy S6は賞味期限内蔵

2015.03.04 17:30
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永久に電池が劣化しない携帯なんてありません。今は深夜までもっても、1年も使えば劣化して1日保たなくなってバッテリー交換…ですが、新Galaxy S6ではそう簡単にはいかないみたい…。

Galaxyユーザーなら誰でも知ってるように、Galaxyは電池交換が一発でしたよね? プラスチック製カバーをポンと外せば、そこでリチウムイオン電池も交換できたし、microSD専用スロットがあって何GB分も容量を増設できました。

ところが新発売のGalaxy S6はサムスンの旗艦スマホとしては初めて、こうしたコンポーネントが交換不能になっているんです。裏ブタ密閉のiPhone道に大手が続々追随する中、Galaxyは割と最後までがんばっていた方なんですが、ついにサムスンも陥落です。


交換不能と引き換えに得るもの

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Image credit: iFixit


正直言って、microSD専用スロットは別に惜しくないんです。一番安いGalaxy S6でも内蔵容量32GBですし。もっと欲しい人には64GB、128GBモデルもあります。 大容量のアプリやゲームをSDにインストールする機能がAndroidから消えてから、microSDカードの用途はマルチメディアの移動先がメインですけど、個人的にはそれほどマルチメディアを溜め込んでいるわけでもないので。安定性の問題もあります。SDは品質管理が劣悪なことで有名で、告知通りのスピードが出ないものが多いし、多分みなさんも「microSDが壊れて中のデータがパーになった」知り合いがひとりかふたりはいるんじゃないでしょうか。だからそんなに困るってほどではありません。

問題はバッテリーですよね。

まあ、交換可能なバッテリーをサムスンがやめてしまった理由も頭では理解してますよ。HTC、モトローラ、iPhoneと同じです。取り外せる裏ブタを諦めてしまえば、そのぶん携帯は…

軽くなる!もっと防水になる!
もっと小さなスペースにバッテリー収納できる!
バンドエイドみたいなプラスティック製じゃなくて、金属やガラスのかっこいい裏ブタになる!

…とまあ、新しい可能性が開けますからね。


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BEFORE(右)& AFTER(左)


と言っても、Galaxy S6で今書いたことが全部実現できてるって意味じゃないですよ。どうしたわけかGalaxy S6は防水じゃないし、バッテリー自体も若干小さくなってますからね。それでも7g軽量になって、1.3mm薄型になって、裏面はゴリラガラスに進化して、ほんでもって中にはワイヤレス充電2種類とワイヤレス決済システムの搭載を実現。ワイヤレス充電は10分チャージャーに置くだけで4時間使える高速充電です。これで電池交換不能になったんだから目を瞑ってよ、というのがサムスンの説明です。


バッテリー交換不能にして失うもの

だけど現実に電池寿命1日となったら、いくら高速充電できたって意味ないんじゃ…。高速充電チャージャーを出先まで持ち歩くとか、出先に必ずあるなら話は別ですが(S6はQi規格とPowermat規格の両方に対応しましたが、それでもまだみんなが思うほどには普及してない) 。1年か2年も経てば絶対買い替えを検討するか、バッテリー交換をプロに頼むかするのがオチでしょう。

「そのどこが問題なの?」、「どうせみんな2年で買い換えるんじゃん」―まあね。米国では2年縛りにするのには理由があって、スマホは劣化が早いし、どうせ途中でバッテリー買わなきゃならないしってことでそうなってるというのはありますよね。

でも最近はアップグレードしてもあんまり改善した気がしなくなってます。中間価格帯のプロセッサでも十分アプリはサクサク使えるし。VRヘッドセットにスマホ装着するんでもなければ2K画面なんて要らないし。LTE接続も、混雑してる場所でもない限り、自宅のネット並みに高速です。今年のスマホは見た目も違う、デザインも違う…だけどよっぽどしつこく食い下がられないと自分からは「すごく良くなった」とは言えないんですよね。もう2年縛りで最上位機種のスマホをわざわざ買う理由もなくなってしまった感じがします。今ほどバッテリー交換が求められてることはないのに。劣化が避けられない部分だけ交換して長く使う、という使い方。ところがそういう使い方が完全に消え去ろうとしてるんです。


使い慣れた携帯への愛着

今のスマホを使い続けたいのにも、それなりの理由はあるんですよ。僕が持ってる2013年のMoto Xは、米国最後の小さくて秀逸なAndroidスマホです。このバッテリーが死んだらどうしていいかわかりません。もっと大きな携帯なんて持ち歩きたくない! 買ったのは1年ちょっと前なんですけど、もう毎日寝るまで保つか保たないっていう危険レベルです。前のDroid 2でこうなった時にはバッテリー交換しただけで済みました。費用もたったの10ドルで、それで長く使えたんです。今でもGalaxy S5やGalaxy Noteの人はそうですが、これからサムスンスマホを新しく買う人は、電池を交換したいがために2年でアップグレードというサイクルにがっしりロックインです。

バッテリー死んだら、新しい携帯に絶対買い替えなきゃならないってことじゃないですよ。裏ブタがポンと外れなくても、バッテリー交換はできます。 iPhoneもガッチリ密閉されてますが、アップルに80ドル払えば交換してもらうことはできるので、片手にすっぽり収まる5Sが好きな人はそれで長く使えばOKです。が、なんせ80ドルですからね。どうせ遣うなら、新品スマホを補助付きで買った方がお買い得な気がするわけですよ。

バッテリー交換不能なスマホは買うなと言ってるんじゃないですよ。eゴミ出したくない人は別ですが。時限爆弾付きだと言ってるんでもないです。それに、どうせこうなってしまえば、これが嫌だからって「じゃあ代わりにこうしよう」というチョイスもあんまり残されてないですしね。

薄くて軽くて充電ラクラクのGalaxy S6は買って損のないスマホです。今の2年縛りが解けたら機種替えすれば100%ハッピー間違いなしでしょう。毎年何百万人という人がほかのユニボディの携帯買って100%ハッピーなように。でもまあ、前ほどチョイスがなくなったことは知っておいてほしいです。

サムスンは交換可能な電池を捨てる道を選びました。そのチョイスは、バッテリー寿命より長くもつ秀逸な携帯をずっと使いたいみなさんのチョイスに陰りを落とすかもしれません。長く使いたい人は、かつてないほどに八方塞がりになってしまった感がありますね。


Sean Hollister - Gizmodo US[原文
(satomi)

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