ルンバが「ロボット」として語られるべき理由

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ルンバが「ロボット」として語られるべき理由 1

ルンバってすごく「ロボットしてる」と思うんですよ。

リビングの救世主!…とまで言うのは大げさですが、日々の面倒なお掃除を肩代わりして、常にリビングを綺麗にしてくれるロボット掃除機と言えば、ご存知「ルンバ」です。

でも、このルンバ、一般的には掃除家電のなかの1カテゴリーとしてしか思われていない気がするんです。ずらっと並んだ掃除機のひとつとして、横並びに整列させられているような。こんなにロボットロボットしてるのに、です。

僕らギズモードは、ルンバのことを家電というよりロボットだと認識しています。だからギズモードでは「ロボット」のカテゴリでルンバを語ろうと思っているんです。

なぜ「ロボット」だと思うのか。今日はその理由をお話します。

ギズモード編集長が語る「ロボットらしさ」

まずは普段からルンバを愛用しているギズモードの尾田編集長の目にはどう映っているのかから紐解いていきます。今回は編集長の自宅で、床拭きロボット「ブラーバ」も試しつつ話を聞きました。

「自分で考え、動く」というところ。

人間の手を使って人間が操作するといった家電ではなく、自分自身の頭脳で考え、自分で動き、人間の生活をサポートする存在。そこに当てはまる言葉は、間違いなく「ロボット」であると思うんです。

自分で考えて行動しているという点は、ルンバに搭載されている高速反応プロセスiAdaptが実現しています。前に詳しく紹介しましたが、iAdaptはアイロボット社が開発し、培ってきたロボットテクノロジーのひとつ。

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iAdaptによって、ルンバは事前情報なしでも現実世界に則した動きができ、今自分がどんな状況に居るのか?をリアルタイムに判断します。その結果、危険を回避しながら、部屋に合わせて最適な掃除を自動で行なってくれるんです。

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それから、ブラーバは初めて試したという編集長ですが、想像していたのと違う動きに驚きもあったようです。薄くて狭い隙間にも対応できるという点はルンバと同じですが、ブラーバは部屋の形状や家具の配置を把握し、頭のなかに部屋の地図を描くようにマッピングするアプローチが採用されているんです。

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さらに、付属の「NorthStar(ノーススター)キューブ」を使うことで、位置把握の正確さは向上し、今は部屋のどこを掃除しているのか? そして次はどこを掃除すればよいのかを素早く判断。部屋の形状や家具に合わせて、無駄なく一筆書きをするように掃除してくれるんです。

同じアイロボット社のロボット掃除機なのに、ルンバとブラーバはまったく異なるアプローチ。そこにはロボットは作業ごとに適した形状と動作が異なる、というアイロボット社の「ワンミッション・ワンロボット」の理念が反映されているんです。

開発者が語るロボット掃除機の開発体制、そしてロボットが目指すところ

ルンバが「ロボット」として語られるべき理由 2

これらロボットの掃除機はどのような環境で開発され、どんな狙いを持っているのでしょうか。アイロボットのテクノロジーを支えるその人、アイロボット社のチーフ・テクノロジー・オフィサー(最高技術責任者)であるDr. Paolo Pirjanianは語ります。

アイロボット社の組織はホームロボット、ディフェンス&セキュリティ、リモートプレゼンスの3つに分かれています。それぞれがマーケティング部門やセールス部門を持っていますが、開発チームは3つのユニットすべての開発を担当しています。

この体制によって独りよがりな開発にならずに、さまざまな市場の事を考える事になります。常に新たなイノベーションが求められることから、結果的に実際の日常生活の中で役立つロボット開発につながっているんです。

会社の機能を分散化しても、大事な製品を生み出す根底部分である開発チームは、すべてに関わる。その体制から、アイロボット社がいかにロボットの開発に重点を置いているか。そして、人の役に立つ良いロボットを作り出そうだそうとしているのかがよくわかります。

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Dr. Paoloはこう続けます。

エンジニアはそれぞれの分野での情報交換が活発になっています。例えば、ホームロボットからは低コストでのセンサー技術、ナビゲーション、大量生産に関するノウハウを共有し、リモートプレゼンス(遠隔操作とロボット技術を組み合わせた遠隔存在技術)の分野からはオートノマスナビゲーション(自立航法)、テレプレゼンス、ネットワーク、人間との対話技術などを共有しています。さらにディフェンス&セキュリティ分野からはロボットの走行技術、センサー技術、マニピュレーション技術(操作技術)やコミュニケーションなどの技術を共有しています。

したがって、さまざまな分野の技術を集めたものが製品として生まれてくるのです。

さまざまな市場に関わることで、さまざまなジャンルのロボット技術・知識を取り入れ、製品へと活かすことができる、良い相互作用が生まれているんですね。これは作り・育てる現場としては理想的な開発体制なのではないでしょうか。

ルンバが「ロボット」として語られるべき理由 3

そもそもアイロボット社は、米国政府と協力し、地雷探査ロボットや危険地域の無人作業といった、人の命を守るロボットも開発している世界有数のロボットカンパニー。そこで働くロボット作りのスペシャリストであるエンジニアたちが、相互に影響しあって仕上げられる掃除ロボットが、ルンバブラーバなんです。

Dr. Paoloはロボットと人とのコミュニケーションやロボットの目指す先についても語ってくれました。

将来的には家庭の中で複数のロボットが活躍。複数のロボットを制御するロボットが誕生し、掃除を行う時間や場所などを指示するようになるかも知れません。

人間が出かけた時点で掃除をはじめるようになったり、カレンダーと連動してお客さんが来る時は事前に掃除をするなど、スイッチを入れる人間の手間をかけることなく、生活に役立つようになることが理想です。

ロボット同士がコミュニケーションを取り、他のテクノロジーと連携することで、私たちの生活の中で多くのロボットがより大きな役割を担う事になるでしょう。近年ロボット産業は成長を続けていますが、今後ますます重要な局面を迎えると考えています。

ルンバが「ロボット」として語られるべき理由 4

ロボットを操るロボット。とか出てきて急にSFチックなことになってきましたが…。

いやいや。現段階では確かにすこしふしぎな世界ですが、今やロボットのテクノロジーは日進月歩で進んでいますし、それもまた可能性のひとつとしてありえる話なのかもしれませんよ。IoT(Internet of things、モノのインターネット)の香りもしてきます。

そんなDr. Paoloの語る未来を改めて考えると、アイロボット社がロボットに託している、「存在しないこと」という命題を強く感じさせられました。存在しないこと、それは人に気遣われないこと、人の手を煩わせないこと、なおかつ人の役に立つこと。

ロボットカンパニーであるアイロボット社の理念は、言わばロボット作りの理念。この「ロボットとは?」という理念と哲学のもと、さまざまなロボットテクノロジーを集約させて生まれてきたのがルンバなのです。

人間が気に留めないように、常に部屋を綺麗にして人の役に立つ。

ただそれだけをひたすらに追求し、考え、行動するその孤高でピュアな姿は、まさに人を助けるロボットの理想像そのもの。だから僕たちは彼を「ロボット」だと言うのです。

この記事を読み終わったら、ぜひ目を閉じて想像してみてください。ロボットの掃除機がいる生活。それはいつも清潔で快適で……。

どうです? 結構よさそうでしょ?

source: アイロボット

(小暮ひさのり)