発売目前! サムスンGalaxy S6レビュー、ワクワクはないが優等生タイプ

2015.04.05 19:00
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発売は4月10日。購入を迷っているならば、まずはこれを読んでから!
米Giz編集部が、発売目前のサムスンGalaxy S6をしっかりきっちり使ってレビューしています。使い勝手はどう?


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Galaxy S6とは?


サムスンの新たなフラッグシップ端末。ガラスパネルとメタルデザインは、市場で最もよく見られるAndroid端末の流れ。5.1インチ、577PPI、2,560x1,440のAMOLEDスクリーン。プロセッサはサムスン独自のExynos 7420。カメラは16メガピクセル。ワイヤレス充電は2パターン仕様。2550mAhバッテリー(取り外し不可)。microSD拡張はなし。正直、iPhoneにより似てきたなという印象だが、なかなかいい端末だと思う。サイドへとカーブしたスクリーン搭載のGalaxy S6 Edgeモデルもあり。


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注目すべきは?


NexusやMoto Xがギーク向けなコア端末だとすれば、サムスン端末はターゲットを広くもつAndroid。バスや電車に乗った時に周りを見渡してみると、納得がいくだろう。サムスンが広い層にリーチできたのは、広告戦略だけでなく、低価格なわりにゴミ端末じゃない商品を作ったからだろう。S6でサムスンが打ち出したのは、よりプレミアムな体験。あと、よりiPhoneっぽい感じ。


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ハードコアなサムスンファンは物足りなさを感じるかもしれないが、サムスンがプレミアム感のある端末を出すのを待っていた層ならば、この端末はしっくりくるだろう。


デザイン


今までのサムスンにはなかったレベルの美しくまとまりのあるデザイン。フェイクレザーもフェイクメタルも、絆創膏はっつけてごまかしたようなところもなし。S6はガラスとアルミニウムでできた端末だ。過去のサムスン端末は、プレミアム感を出そうとはしていたが、安物な印象が常についてまわっていた。それを払拭したのがS6。


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どのアングルから見てもいい! 背面ガラスパネルはクラシックな雰囲気だし、ボタンの感触もいい、メタルフレームも合ってる。S6のデザインは、最近の流行にのったあるあるデザインで個性がないという見方ももちろんできるが、それが故に悪いところも特にない

発表から多くの人が指摘しているように、確かにiPhoneっぽい端末だ。レビュー中に、僕と僕のフィアンセも、iPhoneとS6(ホワイト)を何度間違ったかわからないほど。とにかく似ている。もちろん、ちゃんと見れば、S6のボタンの方が小さいし、前面スピーカーも異なるし、そもそもロゴが入っているからわかるのだけれど。ただ、色と形で言えばもーのすごく似ている。iPhoneみたいというのが、まず見て最初の感想になるだろう。


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しかし、サムスンだってただiPhoneの真似をしたわけじゃない。熟考の下、こうした方が良いだろうと変化をつけた箇所もある。S6はアルミフレームがゆえに、バッテリーの取り外しができない。だが、背面ガラスパネルは、Nexus 4やiphone 4/4Sのような、どこかオールドスクールな高級さを感じさせてくれる。これは悪くない。


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S6は角丸メタル、ここもiPhoneと似ているがちょっと違う。iPhoneのように完全角丸(背面にカーブを描いてつながる流れ)ではなく、ちょっと平らなのだ。ここを持ちやすい手に馴染む仕様と考えるかどうかは人それぞれ。少なくともiPhone 6を持った時、その丸みで石けんみたいに手から飛び出しそうという感覚はない。とは言え、S6が絶対手から滑り落ちないかというとそうでもないんだけど。背面ガラスパネルというのは、やっぱり滑りやすいもの。ただ手のひらに乗せただけでは、ズルーっと滑り落ちていく。



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一方、傷や割れには強いみたいだ。レビュー期間中、鍵と一緒にポケットに突っ込んで使っていたけれど、パネルには傷なし。さすがに、ホームボタンにはちょーっと傷がついたけど。落下テストでは、3回ほど1フィート(約30cm)ほどの高さから落としたけれど問題なしだった。


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S6の画面は、目が飛び出るほど美しい。が、577ppiとうレベルまでいくと、美しいけれどもう細かい違いはよくわからない(iPhone 6は401ppi、Note 4は518)。スクリーンはめちゃくちゃシャープ。が、やはりppi500超えすると、他社と比べてもう驚くようなことはない。500超えはどれだって美しい。スクリーンで言うと、気になるのはGear VRで使った時。サムスンのスマートフォンと連携して使うVRヘッドセット、近々S6/S6 Edgeに対応する。この驚くべき高画質はそのためにあるのだ。

5.1インチスクリーンといえど、iPhone 6からさほど大きいとは感じない。個人的に、自分は手が大きい方だと思っているからか、結構ちゃんと手に収まる。HTC One M9/Nexus 5/Moto Xと並ぶライン。Android端末の新しい「小さめ」系とでも言おうか。


使用感


とにかく速い。アプリの切り換え、スクロール、プルダウン通知、カメラ起動、ゲーム起動、全部めちゃ速。どの動作でも、まったく待ちを感じなかった。が、度肝を抜くほど速いかというとそうではないが、それは近年はどこのフラッグシップモデルもスピーディーだからだ。ただ、S6は本当に願う通りのスピードで、しかも常にそうだというところが嬉しい。

S6が使うのは、クアルコムの新モデルSnapdragon 810ではなく、Eynosプロセッサー、サムスンの自社チップだ。そのおかげか、これまたサムスン独自のTouchWizインターフェースがAndroidの上に乗っかっているのだが、それでもかなり速い、スムーズ。



プロセッサーをテストするという名目で、Dead Trigger 2を起動。これも問題なくスムーズ。自動でLOW設定になったので、手動でMAXまであげてみたけれど、これも問題なし。同じく、グランド・セフト・オート・サンアンドレアスもスムーズ。だが、ちょっとだけ変なグラフィック表示があった。変な動きは、レビュー中この一点だけ。

さて、パフォーマンスを好意的に見るのはここまで。というのも、この良さは今だけの話かもしれないから。サムスンのTouchWizは当初と比べて出しゃばってこなくなったのだが(Android Lollipopのアップデートでの最新版が1番控えめ)、サムスンあるあるでこれが続くかどうかはわからない。Galaxy 5は、未だにLollipopアップデート待ちでかつてのパフォーマンスを発揮できていない。S6もいつこんな状態に陥るかわからないというのが不安の種。


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それでも、今の段階ではS6は使いやすいので、サムスンのUIがどれだけ進化してきたかに触れたい。サムスンは、不必要なゴミとも言えるオプションをかなり排除してきた。英断と言えるだろう。不要なものを取り払った今、欲しかったもの、必要なものが残った実にシンプルでクリーンなUIになった。

かつて通知ボタンでのオプションにはWi-FiやらBluetoothやらもあったが、今のTouchWizは自分で設定してメニューを選べる。50ものメニューすべてをスクロールする必要はなくなったのだ。また、Lollipopのマテリアルデザインが活きており、TouchWizを今までにないくらい良くみせている。サムスンがTouchWizの改善で学んだのは、不必要なものを切り捨てる努力だろう。切り捨てて見れば、さてどうでしょう、ずっと価値あるものになったというわけ。

S6ではアプリをウィンドウ内で起動する。2つをサイドバイサイドで起動、表示することも可能。これは、正直、この画面サイズならそこまで重要ではないと思う。が、何が使い勝手がいかというとホームボタンのダブルタップ仕様2度押しでカメラアプリが起動するのがいい。起動がスピーディー!


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カメラ機能として、画質やら色やらを他社と細かく比較するとなれば、それはまた別の話。ここで何より言いたいのはとにかく速いということ。カメラアプリ起動が速い。フォーカスが速い。撮影が速い。もうめっちゃくちゃ速い。他の端末を使うとこれいつの時代のカメラ?と言いたくなるくらいS6は速いのだ。ここまでぶっちぎりで速いのならば、他社比較で見る多少の色味の違いなんてものは関係なくなる。

以下、S6で撮影した画像サンプル。


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カメラに次ぐ好印象機能と言えば指紋認証。これがすこぶるいい! サムスンの初期指紋認識スキャナーはてんでダメだった。Note 4のやつとか、これは2008年のラップトップかと思う程イマヒトツだった。が、今回のはかなり改善されている。アップルのTouch IDと比べると、まぁそれには劣る。が、かなりいい線までいっている。10回中9回は上手くいく。


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指紋認証は、もちろん端末アンロックのために使うのだが、それ以外でもアカウントパスワードとしても使える。例えば、クレジットカード情報が必要なオンラインショッピングに使うブラウザなんかでも。また、サムスンアカウントに繋ぐときも使える、なのでサムスンアプリストアでアプリ購入したいときは、この指紋認証が役立つわけだ。だが、使えるのはサムスンアカウントだけなので、Google Play Storeでは、指紋が認証代わりにはならないが。

さて、ギークならば気になっているのはバッテリーのはず。取り外し不可ならバッテリー保ちはどうなのよ、と。バッテリー保ちはまぁまぁ、そこそこ。もっと良ければいいのにとも思うが、決して悪いわけではない。まぁまぁ、そこそこ。僕のレビュー期間では、ライト/通常使用で1日終わりに15から20%残っていた。(充電器から外したのは朝7時。)電話を1時間ほどかけた比較的ヘビーユーズな日は、夜10時には20%だったのでちょっと焦って、夜は遠慮がちに使った。


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が、バッテリーにおけるプラス要素としては、充電も速いということ。0%から52%まで30分で充電できた。まぁ、他社もスピーディな充電には力をいれているので、S6だけがスゴいというわけではないが。S6で特筆すべき点と言えば、ワイヤレス充電。現在、水面下でワイヤレス充電のスタンダード規格を巡る戦いが勃発しており、多くの端末は2つのうちどちらかのサポートしかないが、S6はどちらにも対応している。


いいね!


なんと言ってもカメラ。速い速い! ホームボタンのダブルタップでカメラ起動というショートカットも見事。撮ろうと思った瞬間撮れる。S6の最も良い仕様はここ、カメラかもしれない。

完璧とは言えないが、指紋認証もかなりグレードアップ。Android端末の中では最高の部類だろう。カメラと指紋認証の2点だけ見ても、サムスンのかなりの努力、向上がみられる。


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このレビューでは、Gear VRをS6と共に使っていないのであまり触れてはいない。が、Note 4よりも格段に高画質なディスプレを持つS6とGear VRの組み合わせには期待したい。まだまだスタートといったGear VRの世界だが、スマートフォンと使うアクセサリとしてはそりゃクール。

まだ見ぬ連携可能サービスと言えば、Samsung Pay。この夏利用開始予定だが、これ次第ではまた化けるのか。


いまひとつ


背面グラスはすべすべ。すべすべということはつまり、滑る。手に乗せると滑り落ちることも。TouchWizはまだあるものの、でしゃばってないのでまぁOK。バッテリーは、もうちょっと良ければなー。とは言え、バッテリー保ちがいい代わりにでっかく分厚くなる、めちゃくちゃ薄いけれど保ちが悪いの2択ならば、僕はこれくらいのバッテリー保ちで美しい端末を選ぶ。


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買うべき?


YES! Galaxy S6は素晴らしい。パフォーマンスもいい、デザインも高級感ある、カメラはめちゃ速い。市場に出ているAndroid端末でベストだと思う。Androidユーザーならば買いだろう。iPhoneがいいんだけど、何か事情があってiPhoneが変えない人も買いだろう。

ただ、素晴らしいとワクワクするは別の話。Gear VRを買う予定がないならば、この端末に目新しいワクワクはない。正直、ちょっと退屈な端末だとも思った。いい端末だ、大きく悪いところはない、Android界では珍しい優等生だ。が、次世代を作る大きな波となる端末には成り得ない。


***


ワクワクはないけど優等生、一言でいえばこれが総評でしょう。ガジェットに実用性のみを求めるのならば十分。ドキドキわくわく興奮したい人にはちょっと物足りない。しかし、Gear VRとタッグを組めば話は変わるでしょうし、日本ではサービス未定ですが夏リリース予定のSamsung Pay次第では、大きく化けるかもしれないという期待もあります。買うべき?の問いに、米Gizが「YES」と即答するのは珍しいので、やはり優等生に間違いはなしといったところでしょう。


Eric Limer - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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