それでも僕がApple Watchを買った理由

2015.04.29 19:00
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だって何ができるかわからないし、必要ないし…と迷ってる方へ。

Apple Watchが発売されて数日経ちましたが、まだ購入を迷っている人も少なくないのではないでしょうか。新カテゴリ製品の宿命ですが、別に「必要」な理由がないし、Apple Watchによって重要な何かが劇的に変わった・良くなったという話も今のところ聞きません。

それでも、なんだかよくわからないけど、いやわからないからこそ、僕は買った!と米Gizmodoのケイシー・チェン記者は断言しています。どういう考え方なのか、特に購入まであと一押ししてほしい人は、以下を読んでみてください。

***

Apple Watchに関しては、技術的な限界も知ってるし、ぬるいレビューもみんな読んだし、第1世代のアップル製品は厄介なわりに大したことないのもわかってるし、みんなと同じようにお金は大事だと思ってます。でも僕は、買っちゃいました。その理由をご説明します。

まず僕という人物について説明しておきます。僕は時間が嫌いです。通知が嫌いです。バカなアプリが嫌いです。そしてその3つだけが、まさにApple Watchが得意とするらしいことで、僕にとって得るものはありません。僕は普段時計を持ち歩かないですし(なんで時間を見るために自分に手錠をかけるんでしょうか?)、もし時計を持つとしても、わざと違う時刻に合わせるか、時間帯ごと違うところに合わせてしまいます(真似しないでくださいね)。Apple Watchは僕にとってまったく不必要だし、ムダなんです。

それでも僕は買ったんです。

だって僕はiPhoneを5台買い替えてきました。来年は6台目になるはずです。僕はこの記事を4台目のMacBookで書いています。ゆうべは3台目のiPadでバスケの試合を見て、それを2台目のApple TVに映してました。家で音楽を聴くときは、2台目のJamboxを使ってます。運動するときは(ほとんどしませんが)、2台目のFuelbandを使うかもしれません。Kindleなんて、何台買ったかわかりません。Xboxは全部壊して、何回も買い替えてます。同じものを買うのって簡単だし、気楽です。どんなものか、どこがいいのかわかってるし、使うときに必要なものは全部手元にそろってます。多分この記事を読んでいる方も、多かれ少なかれ同じようなタイプじゃないかと思います(もしアップル製品が嫌いなら、他社製品でもいいので、置き換えて想像してみてください)。つまり僕らはみんな、同じ作品の続編を見続けているんです。GoPro 4でも、Chromebook Pixel 2でも、Surface Pro 4でも、Galaxy S6でも、みんな同じことです。

だから僕が今持っているガジェットは、どれも新しくありません。単に、前と同じものがちょっときれいに、薄く、速く、Netflixが見やすくなった程度です。いわば僕は、ちょっと大きいバッテリーを手に入れるために今持ってるのと同じものを死ぬまで買い替え続ける契約にサインしたんです。そこには自由意志はなく(僕が怠惰なんですが)、きわめて退屈です(ただし同じ製品やサービスを使い続けることには、退屈さに見合う意義があります)。僕のガジェットライフは、音楽を聴くために最初にあの白い直方体を買った日に全部決められていたかのようです。5年前、僕はiPhoneと、iPadと、MacBookを持っていました。そして今も、iPhoneとiPadとMacBookを持っています。これから5年後も、iPhoneとiPadとMacBookを持っているはずです。

でも5年後には、Apple Watchも持っているかもしれません。持っていないかもしれません。何年かぶりに、僕は新しいもの、何かヘンなものを買うんです。箱に入った電子回路にワクワクするのって、こういう感じだったでしょうか? 覚えていません。もしかしたらApple Watchは最悪で、遅くて、使いにくくて、着けているとバカに見えて、数百ドル捨てるようなものかもしれません。でももしかしたら、そうじゃないかもしれません。たしかに、Apple Watchは競合機と比べたら高いし、バッテリーのもちは悪いし、持ってたらギークっぽく見えるはずです。でもそうやって不平を言いたくなったり、未来がどうなるか想像をかきたてられたり、ギーク丸出しにさせられたりするものって、多分楽しいはずです。だって次のiPhoneについてこんな風にあれこれ言えることって、何かあるでしょうか? 多分今とまったく同じものに、良いカメラが付いてるくらいです。

Apple Watchはアップル史上最低の製品であり、消費者文化の最悪の事例であり、アップルが肥大したエゴを振り回してだまされやすいユーザーを釣っているだけ…と言う見方もあるかもしれません。僕は新しいものを試すために、釣られてみます。願わくばその過程で、テクノロジー大好きな子どもの頃の感覚を思い出してみたいです。このあとまたしばらく、真に新しいものは買えないかもしれません。または、Apple Watchなんか二度と買うかと思うかもしれません。この「わからない」という感じこそ、ワクワクするんです

Apple Watchには明らかに問題があるし、合理的に見てわかりにくいです。時刻ひとつ見るだけでも、アップルストアのセミナーを予約して教わらなきゃいけないかもしれません。iPhoneの簡単さはまったくありません。でも奇妙なことに、僕は簡単じゃない方がいいと思っています。あのノブをいじったり、ヘンなボタンを押したり、小さなスクリーンを強くタップしたりして、何が起こるのかを見たいんです。だって本当に、何が起こるかわからないからです。

それがまさに、僕が買ったものです。つまり、未知なるものです。それが買えなくなってから、もう長い時間が経ってしまいましたから。


Casey Chan - Gizmodo US[原文
(miho)

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