「Surface 3」ハンズオン:歴代最薄・最軽量・フルWindows 8.1搭載で言うことなし

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スイートスポットにズバッとくるWindowsタブレット!

Surface Pro 3が好調なセールスを続ける影で、廉価なRTモデルは今後どうなっちゃうの...と思っていたみなさま、お待たせしました。マイクロソフトが本日発表したWindowsタブレット「Surface 3」は薄くて軽くて安価、さらにフルバージョンのWindows 8.1を搭載した魅力的な仕上がりで、これはかなり期待できるかもしれません。ハンズオンした感想をまとめてみました。

まずスペックの話をすると、このSurface 3の重量はわずか1.37ポンド(約621g)で、Surface Pro 3の1.73ポンド(781g)はもちろん、これまでのSurfaceの中で最軽量ものとなっています。ディスプレイは10.8インチ・1920×1280ドットと12インチ(2,160☓1,440)のSurface Pro 3に比べてコンパクトな作り。でも画面はSurface Pro 3よりも明るいなど、単純な廉価版とは言わせない上等なものを搭載しています。そして何よりも大事なのは、「フルバージョンのWindows 8.1」が搭載されていて、今年中に登場するWindows 10にもアップグレードできること。もうWindows RTの様にアプリで困ったりすることはありません。ほんと、こういうWindowsタブレットが欲しかったんですよね~。

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左がSurface 3、右がSurface Pro 3

プロセッサには1.6GHzクアッドコアの「新型Atom x7プロセッサ」を搭載。コードネーム「Cherry Trail」とも呼ばれたこのプロセッサ。ラップトップ/タブレットのハイブリッド・マシーン向きな省電力なのが売りですが、新MacBookに搭載された「Core M」とくらべると残念ですが結構性能は劣ります。でもWindows 8.1を動かすだけのパワーは十分にあるし、これを搭載したことでSurface 3は本体を8.7mm(Surface Pro 3は9.14mm)と、歴代Surfaceで最薄にすることができたんです。さらに、省電力プロセッサのお陰でビデオ再生時でも最大10時間駆動することができます。

また、Surfaceシリーズの特徴となる背面のキックスタンドは3つの角度を維持できます。また意外なのが、「スタイラス(Surface Pen)」が付属しないこと。価格を抑えるために仕方なかったんでしょうけど、別にスタイラスを購入すれば利用できます。あと、全力でモバイル利用する人のためにLTEバージョンも用意されています。

そしてSurface 3はUSB 3.0にMini DisplayPort、microSDカードスロットに充電用のmicroUSBポート(USB 2.0のデータポートとしても利用可能)、ヘッドホンジャックと十分な外部ポートを搭載しています。USB-C以外のポートをそぎ落としてしまった新MacBookも美しいのですが、やっぱり普段使いそうな接続ポートは最初からあったほうが安心ですよね。またビデオチャットやちょっとした撮影用には800万画素の背面カメラ、350万画素の前面カメラがあります。

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Surface 3では専用のキーボードカバーも登場します。これは別売りなんですが、Surface 3を買う人は(Surface Pro 3がそうだったように)キーボードは買ったほうがいいでしょう。Surface Pro 3のキーボードを長時間使って結構気に入っている人でも、Surface 3のタイプカバーはSurface Pro 3より明らかにいいです。これは気になる。サイズが小さくなったのにタイピングの質感が向上するなんて、マイクロソフトはいったいどんなマジックを使ったんでしょう?

これまでのカバーとの具体的な違いというのが、Surface 3のキーボードはストロークが大きくクリックの感触もいいところです。ハンズオンでもすぐに思ったように文章が打てるようになり、思わず笑みがこぼれるほど。さらに、トラックパッドの表面の感触やクリック感も好印象。そこまで言うならもう買うしかないでしょ、専用タイプカバー!

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左がSurface 3、右がSurface Pro 3

Surface 3の充電はmicro USBポート経由で行ないます。13ワットの急速充電器(2.8時間でフル充電が可能)も付属しますが、それでなくともパソコンのUSBポートやモバイルバッテリーなどmicro USBでも充電することができます。さよなら、専用充電器!

気を付けなければいけないことは、このSurface 3はフルバージョンのWindowsが動作するとはいえ、Surface Pro 3みたいにパワフルじゃないってことです。AtomプロセッサはSurface Pro 3のCore i5やi7プロセッサに比べれば明らかに性能が劣りますし、メモリもそれほど積んでいません。もしHD解像度のビデオ編集や最新ゲームを楽しみたいのなら、Surface Pro 3を選ぶべき。Surface 3はもっと気軽に、インターネットを楽しんだりWordで書類を作ったり、動画を楽しんだりする人向けです。

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良い知らせもあります。Surface 3はプロセッサパワーの少なさを感じさせずに、さくさく動作するんです。アプリは素早く起動するし、動作も滑らか。タッチスクリーンの反応もいい感じです。今後登場するWindows 10にアップグレードすれば、さらにユーザーエクスペリエンスは向上するでしょう。つまり、無茶をしなきゃSurface 3は十分な性能を持ってるってことです。

ここまで触った感想を書きましたけど、全体的な印象はイイ感じです。Surface Pro 3や市場の薄型ノートPCよりはずっと小さくて薄く、バックパックに入れたらその存在を忘れてしまうくらいです。もしかしたらSurface 3はハイエンドなChromebookや安いラップトップ市場のパイを奪うことになるかもしれません。Surface 3はスペックを落とした新MacBook、みたいに捉えてもいいかもしれませんね。

最後に価格情報です。メモリ2GB・ストレージ64GBモデルは500ドル(約6万円)メモリ4GB・ストレージ128GBモデルは600ドル(約7万2000円)。LTEバージョンはそれぞれ100ドル増しとなっています。タイプカバーの値段は不明ですが、Surface Pro 3のタイプカバーの130ドルに似たものになるんじゃないでしょうか。

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左がSurface Pro 3のタイプカバー、右がSurface 3のタイプカバー

Surface 3の発売日は5月5日。Surface 3が日本市場に投入されるのか、そしてその時の価格がどうなるのかはまだ不明ですが、ここまで隙なく完成度が高められたのであれば、早く触ってみたいですね。

Brent Rose - Gizmodo US[原文

(塚本直樹)