急増中! 車の前にわざと飛び出してくる保険金詐欺の瞬間を捉えた映像集

ドライブレコーダーが救いとなるか?

いま全米で大きな問題となっているのが、わざと自動車の前に立ちはだかって交通事故を装う詐欺集団なんだそうです。運転していると、いきなり目の前に歩行者が……。危ない! 急ブレーキを踏んだものの、間に合わずにケガをさせてしまいます。あぁ、大変な事故を起こしてしまった……。

慌てて痛そうにうずくまる交通事故の被害者に駆け寄りますが、実は轢かれた本人は心のなかでシメシメと笑いを浮かべる保険金詐欺事件が多発中。ダッシュボードに備わるドライブレコーダーから、どんなふうに巧みに走行中の車へと自分から近づき、いかにも交通事故を装うのか、その手口が次々と明らかになっているそうですね。

この種の詐欺が特に横行しているのが、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州、ニューヨーク州、メリーランド州の5州とされています。全米保険犯罪局(National Insurance Crime Bureau)によれば、ニューヨーク市内で生じた保険金請求の絡む交通事故のうち、3件に1件は事故を装う詐欺の可能性が指摘されていますよ。この割合は、ロサンゼルス市内でもっと高まるともいわれており、わざと歩行者を突っこませて保険金をだまし取る組織ぐるみの詐欺犯罪が頻発!

なお、ドライブレコーダーに録画されていた映像の解析により、保険金詐欺を暴いて阻止できるケースも少なくないようです。その影響もあって、いま急速に米国内では、ドライブレコーダーの普及が進みつつあるんだとか。スマートフォンのカメラで代用を図るドライバーも増えてきていますね。とはいえ、すべてがすべて意図的に引き起こされた交通事故と証明できるわけではありません。

悪いことに、すでに交通事故を装う保険金詐欺の代償は、着実にドライバーの負担増という形で表われはじめていますよ。このほどニューヨーク市では、詐欺請求額の負担により、ドライバーが支払う自動車保険料金が2億4100万ドルも上乗せされているとの試算が示されました。全米規模では、組織的に交通事故の被害者を演じる詐欺請求のあおりで、年間数百億ドルが闇に消えているとの指摘まで飛び出しています。

ちなみに、こうした交通事故の自作自演による詐欺請求犯罪は、ロシア中国でも大問題となってきているそうです。巨額の保険金目当てに、スタントマンさながらの飛び込みで車の前にわざと立ちはだかる人たち。その組織犯罪の波が、日本国内まで押し寄せてこないことを願いたいものですが~。

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)