アップルのサムスン離れは加速せず。A9プロセッサの製造をしっかり受注

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ビジネスライクなんですかね。

世界中で提訴合戦を繰り広げているアップルとサムスン。スマートフォン分野では完全に競合でもあり、犬猿の仲だろうとしか思えませんよね。でもアップルとサムスンには切っても切れない部分があるんです。

というのもサムスンは半導体メーカーとして世界第2位の企業で、今回次期iPhoneのメインチップ「A9プロセッサ」の製造も受注したと報じられているんです。

実は、サムスンは以前よりiPhone用メインチップの製造を長らく独占していました。ところがここ数年、ちょうど提訴合戦を白熱してきたあたりから半導体分野でのサムスン離れが進み、台湾のTSMCというメーカーが受注量を増やしていたんです。iPhone6/6Plusの際にはサムスンの受注量は4割まで低下したと言われていたほど。

ところが今回報じられたところだと、サムスンは次期iPhone用の「A9プロセッサ」の製造においてTSMCに奪われていたシェアを取り戻したとのことなんです。このままサムスン切りかと思いきや、逆にこれからもよろしくねといったわけです。

そうすると、今まで私たちがサムスン離れだと思っていたものは、単に考えすぎなんでしょうか。 アップルのベンダーとの契約条件がとても厳しい殿様商売なのは有名な話ですし、サムスンもそれを呑んでの製造なはずです。また、サムスンとしても大口顧客を逃すのは痛いでしょう。

そんな難しい話ではなく、ここ数年は金額や条件の面でベンダーとして競合のTSMCの方が条件が良く、今年はサムスンの方が良い条件を提示できただけかもしれません。嫌い合ってるとかではなく、単純にビジネスライクな仲なだけかもしれませんね。

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source: appleinsider via Bloomberg

(小山和之)