ロボットがラクダを操り、子どもたちを救う…って何?

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70年前のおとぎ話が、テクノロジーで実現。

1940年代、ガジェット愛好家の雑誌「Radio-Craft」は、近い将来ロボットの競馬騎手が登場するだろうと予想していました。その予想が今、ちょっと時間がかかったとはいえ、そして馬じゃなくラクダの騎手であるとはいえ、実現しています。

これらの写真は先週、ドバイにあるアル・マルムーム競駝場で撮影されたものです。馬じゃなくてラクダが走るから、競「駝」場です。ロボット騎手はリモコン操作が可能で、それぞれ小さなムチを持ち、しっかりとラクダを走らせています。でも表面は布貼りで数字が歪んでいたりして手作り感があり、なんだか微笑ましくもあります。

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とはいえこのロボット騎手が登場した背景は、全然微笑ましくありません。かつてこのラクダたちの騎手を務めていたのは、小さな子どもでした。それも、騎手の体重が軽いほどレースに有利になるので、2~3歳ほどの子どもが乗せられることもあったんです。最高時速約60kmにもなる動物に乗っての競技なので、事故で大けがをすることもあります。またその子どもたちの多くはバングラデシュやアフガニスタンといった貧しい国から人身売買や誘拐などによって集められ、虐待も受けていたと言われています。そんな子どもたちが、一時は4万人もいたそうです。

でも10年ほど前、競駝がさかんなUAE(アラブ首長国連邦)やカタールで子どもの騎手を禁じる法律が制定され、代わってロボットが採用されるようになってきました。子どもの騎手は完全にいなくなったわけではありませんが、今は大部分がロボットになっているそうです。そう思うと、チープに見えた騎手ロボットが俄然頼もしく感じられてきますね。

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image by Francois Nel via Getty

source: New York Times

Matt Novak - Gizmodo US[原文

(miho)