AK380&AK Jr。オーディオプレーヤーのハイエンドとエントリー

AK380&AK Jr。オーディオプレーヤーのハイエンドとエントリー 1

ブランドはピラミッド構造をしている。ピラミッドの上が高くなっていくと、中間層のビジネスや土台のビジネスも引っ張られて横に広がっていく」という奥山清行さんのお話、そのものの展開を見せていますね。

アイリバーといえばひと昔まえはMP3プレーヤーで人気を博したメーカーですが、現在の日本市場においてはAstell&Kernという高級オーディオブランドを展開しています。彼らはAK100でポータブルハイレゾプレーヤーを普及させ、AK240で20万円代後半というプライスの手のひらサイズプレーヤーを投入。新たなハイエンドオーディオ市場を作り出しました。

そのアイリバー・Astell&Kernから、3499ドル(42万円。ただし日本販売価格は未定)のポータブルプレーヤー「AK380」が登場します。すごいですね。バイク買えます。DACは最新世代の旭化成エレクトロニクス製AK4490。PCM 32bit/384kHzDSD128(5.6MHz/1bit)のネイティブ再生が可能で、この分野では高く評価されているES9018に比類するポテンシャルを持っています。

AK380&AK Jr。オーディオプレーヤーのハイエンドとエントリー 2

またVCXO Clock(電圧制御水晶発振器)も搭載、0.2Psという低ジッタを実現しています。これ、普通の人間ではまず判別できない高精度さですよ。さすがはモニタリングプレーヤーといったプロユースを意識したモデルと言えましょう。

なお高精度なクロックジェネレーターは単体で20万円~もするので、性能面でみたらAK380の価格は決して高くない...のかも?

専用ドッキングアンプ、外部出力にこだわったドックに、CDリッピング用プレーヤーなど、専用のオプションもリリース予定。DLNAにも対応しました。形はポータブルですが、本気で購入SACDプレーヤーやネットワークプレーヤーのリプレイスを狙ってきていますね。

AK380&AK Jr。オーディオプレーヤーのハイエンドとエントリー 3

時をほぼ同じくして、「AK Jr」というエントリーモデルもリリースされました。こちらの価格は6万9800円。上位機種のようなデュアルモノ回路、バランス出力、DSDネイティブ再生などの機能はありませんが、音の傾向は何も足さず、何も引かずなAKトーン。96kHz/24bitのUSB DACとしても使えますし、モバイル&デスクトップの両面で活躍してくれそうです。

なおDSD音源をPCM変換して聞くと、GUIの反応速度が低下しました。数十万円のモデルと比べるとさすがにCPU回りも弱い感じ。でも現在入手可能なハイレゾ音源はPCM(それも48kHz/24bit~192kHz/24bit)のものが多いので、時代に即した仕様だと言っていいかも。

ボーカルをきれいに聞かせてくれるチューニングでかなり好印象。価格帯的にはソニーの1世代前ウォークマン史上最高音質機「NW-ZX1」と張り合っています。音質差はもう好みの問題。買われる方はどっちも聞いてみてください。

source:アイリバー

(武者良太)