IBMの社員がMacBookを使う時代になりました

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昨日の敵は今日の友。

9to5Macが入手したIBMの社内情報やIBM社員のTwitterによると、IBMはこれまで開発者など一部の従業員にしか支給されなかったMacWindows、Linuxマシンなどと同様に全社員が選択できるよう規定変更したそうです。導入されるのはMacBook Pro 、MacBook Air。支給されるMacBookにはあらかじめセキュリティ、Wi-Fi、VPN関連のソフトウェアがインストールされ、インターネットに接続するだけで仕事が始められます。

かつてはしのぎを削り合う関係だったアップルとIBM。1980年代、IBMは企業向けのコンピュータ市場を独占する業界の巨人、対してアップルはパーソナルユースのコンピュータという新たな市場を創出しました。Macintoshの開発時には、ジョブズはIBMを海軍になぞらえ「海軍になるより、海賊であれ」と言い放ちライバル意識をむきだしに。ちょっとしたおふざけだったようですが、こんな写真を撮ったこともあったぐらいです。

時は流れ、IBMはPC事業をレノボに売却し、得意のソリューションを中心としたB to Bビジネスに集中、アップルはスマートフォン、タブレット市場で大躍進。昨年、アップルとIBMがエンタープライズ分野へ向けた戦略的提携パートナーシップを発表したのは記憶に新しいところです。

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アップルCEOティム・クックとIBMのCEOバージニア・ロメッティ。

IBM内ではBYOD(個人所有デバイスの会社使用)プログラムですでに15,000台のMacが使用されていたそう。IBM社員のMacに対する潜在的ニーズは高かったんでしょうね。さらに2015年末までに約50,000台のMacBookを配布するとのこと。

しかし、これはIBMがまだOSを持っていなかったマイクロソフトにOS開発を依頼した80年代初頭、PowerPC(アップル、IBM、モトローラの提携によって共同開発されたCPU)の90年代を知るIBM社員だったら、Macbookを前にして時代の移り変わりを走馬灯のように感じちゃうんじゃないでしょうか。単にライバル関係にあった2社が歩み寄ったみたいな単純な図式ではないのですから。

source: 9to5Mac via Appleちゃんねる, Mashable

(尾田和実)