NASA、3Dプリントできる宇宙コロニーのアイデアコンペ実施

NASA、3Dプリントできる宇宙コロニーのアイデアコンペ実施 1

物資はなるべく現地調達、という考え方。

人類が火星に住み始めるとき、そこでは地球とはまったく違うタイプの家が必要になるはずです。そこでNASAと3Dプリント技術の研究団体America Makesでは、地球の常識にとらわれないアイデアを集めるべく、3Dプリントの宇宙コロニーのアイデアを求める225万ドル(約2億7000万円)のコンペを行うことを発表しました。

宇宙コロニーを作る上での最大の障壁は、建築材料の輸送コストです。地球から何かを宇宙に打ち上げるには、重さ1ポンド(約460g)あたり約1万ドル(約120万円)必要なので、研究者やエンジニア、そして起業家たちは地球から送る物資を最小限にする方法を求めています。たとえば小惑星での資源採掘も、そんな動機が推進力となっています。だって小惑星で水や鉱物が調達できれば、地球から持って行く必要がなくなりますからね。

火星コロニーに関しては、そこにある資源を活用して作る技術についても議論されていますが、今のところは、飲む水と呼吸する酸素の確保にフォーカスされています。これらは必要不可欠ですが、それを供給するインフラも、火星周辺で調達できる物質で作れれば、多くのお金と労力を削減できるはずです。

そこで今回のコンペが登場します。このコンペではデザインアイデアのみに対しても賞が与えられますが、賞金の大部分は実際にアイデアを形にしたものに対して与えられます。そこでは、宇宙で調達可能、または再生可能な物質からインフラを作るのに必要な3Dプリンティング技術を使うことが想定されています。

NASAでは次のように説明しています。

コンペの第1フェーズはカリフォルニア州サンマテオで行われるベイエリア・メーカーフェアで5月16日に発表され、9月27日まで実施される。デザインコンペであるこのフェーズでは、応募者には3Dプリンティングの特性を活かした最先端の建築コンセプトを作り上げることが求められる。応募作品のうち上位30作品に残ったものが審査され、ニューヨークで行われる2015 ワールドメーカーフェアで5万ドル(約600万円)の賞金が与えられる。

コンペの第2フェーズはふたつのレベルに分けられる。Structural Member Competition(レベル1)は、現地調達物質と再生可能物質の組み合わせ、または現地調達物質のみから建築コンポーネントを作るのに必要な製造技術にフォーカスする。On-Site Habitat Competition(レベル2)では、現地調達物質またはそれと再生可能物質の組み合わせを使って、フルサイズの住居を制作することが求められる。各レベルは9月26日に申し込みが開始し、賞金はそれぞれ110万ドル(約1億3200万円)である。

これは、宇宙空間の住居についてあるべき姿とかクールなコンセプトを考えてきた人にはチャンスです。もしうまくいけば、人類初の宇宙コロニーの考案者となって、火星とかケンタウルス座α星の住人に長く語り継がれるかもしれませんよ。

Image by Interstellar Mayflower、Stephan Martiniere

source: NASA

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(miho)