水がなくても消火できる窒素富化空気システム搭載消防車

水がなくても消火できる窒素富化空気システム搭載消防車 1

中学校のころ、理科の実験で試しませんでしたか? 酸素濃度がどれだけあると炎は燃焼を続けられるのかって。通常の空気内には約21%の酸素が含まれていますが、火をつけたろうそくにコップをかぶせて消火してからの酸素濃度を調べると、だいたい17%くらいとなっています。

このカガクを用いた消火システムが、モリタグループが開発した窒素富化空気システムです。水のない場所でも、または水をかけてしまうとダメージが大きくなってしまう場所でも使えるように、空気のなかから酸素を抜き出し、窒素濃度を高めた気体を燃焼箇所に吹き付けることで消火します。

また可燃性ガスがもれている場所においても希釈効果が期待できるんですって。

あまり酸素濃度が低くなってしまうとただちに人体に影響が出てしまうので、酸素濃度は12.5%を維持。めまい・はきけは起きてしまうそうですが、消火効果は期待できますよ。

水がなくても消火できる窒素富化空気システム搭載消防車 2

この窒素富化空気システムを使った消防車は2014年9月に発売された「Miracle N7」で用いられましたが、今回発表された「Habot-mini」はその小型版。全長850mm×全幅590mm×全高450mmの大型ベビーカーサイズ。本体後部のグリップを持って燃焼している場所まで押していき、窒素濃度の高い空気をプシャーと吹き付けられます。

なお外部に露出しているパイプに見えるものが窒素分離膜。近未来感あふれるデザインのワンポイントにもなっていますね。

source:モリタホールディングス

(武者良太)