ベガスの水がめ、みるみる干上がる。救済策がこれまたクレイジー

ベガスの水がめ、みるみる干上がる。救済策がこれまたクレイジー 1

ベガスは砂漠に始まり砂漠に戻る、所詮は砂上の楼閣だったのか――この水がめの減りっぷりにそんなこと思ってしまいましたよ。

ミード湖の現在です。ミード湖はアリゾナ-ネバダ州境でコロラド川をせき止めて作ったフーバーダムの貯水湖。ラスベガスで使う水の90%はこの72km離れた米最大の人造湖が供給しています。それが2015年4月末、1937年に水を張ってから過去最低の水位(海抜330m)に達し、現在も干上がり続けているのです。

湖が巨大過ぎるのでマッチ箱のひとつも置いてもらわないとピンときませんが、あの白い跡が減った跡です。水が半分のコップを見て、半分もあると思うか、半分しかないと思うかで人の性格がわかるって言いますけど、見てるだけで喉が乾きますな。

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満水時に海抜362mなのが、今は海抜330m。

フーバーダムのBEFORE&AFTERは1:20-1:45。いやあ、ホラーですよホラー。

いくらなんでもこのままじゃヤバい! というわけで湖の水面下で、あるプロジェクトが2008年より進行中です。その名も「第3のストロー(Third Straw)」。

14年続く干ばつの影響で、あと15m水位が下がると第1のストロー(海抜320m)が取水どころか「取空気」になっちまう(今のままいくと2016年1月にそれは起こる)うえ、第2のストローは海抜305mで大して時間稼ぎにならない。だからもっとうんと低い海抜252mのところに第3のストローをぶっ刺そうというプラン。この場当たりなところがベガスの本質を物語るようですなあ。

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ア~ラヨット~

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トラックから湖上のバージに「エンベッド」と呼ばれる取水管を移動したとこ。

これを湖底にぶっ刺していく。まさに砂漠のストロー。

第3のストローを掘るのは、直径7.3mのトンネル掘削機(TBM)。これで湖底に穴を掘ってるわけですが、なにしろ硬い岩盤で、しかも湖底のため、米史上最難関級の工事と言われてます。作業員たちは地球史上類を見ない静水圧15バールの高圧環境でトンネル工事を進めているのであります。TBMがもつかどうかわかんないけど、もう掘るしかない

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夢中で掘ってく途中こんな紆余曲折もありましたが。もう掘るしかない

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掘るのは直径7.3m長さ183mのTBM。取水口No.3の中はこんな感じ。

もちろん受ける側のラスベガス市も節水対策はやってます。水の使用を制限し、違反の罰金をものすごく高くして、芝生の水やりをやめて枯らした市民には1平方フィート(約0.1平方メートル)あたり1.5ドル(約180円)の謝礼を払ったり。涙ぐましいまでの努力。

まーしかしどうなんでしょうね、ラスベガス。まあ、地下水組み上げで水使いまくって地盤沈下しちまってるカリフォルニアが心配することじゃないですけど。

Top photo: USGS, All other images via the Southern Nevada Water Authority

source: PopSciReview Journal

Alissa Walker - Gizmodo US[原文12

(satomi)