中東初の火星探査計画が始動へ

中東初の火星探査計画が始動へ 1

日本も乗り遅れないようにせねば?

火星まで探査機を飛ばす宇宙計画に成功した国や地域と聞くと、米国にロシア(旧ソ連)に欧州(EU)などを思い浮かべますよね。でも、ほかに実はアジアではインドが初めて、火星探査機を火星の周回軌道に乗せることに成功しているのをご存知でしたか? そして、その波に新たにアラブ首長国連邦(UAE)が乗ろうとしていますよ!

このほどUAE Space Agencyは、2020年7月に火星探査機の「al-Amal」の打ち上げを実施する計画を発表。日本語で「希望」を意味するal-Amalは、火星をめぐる宇宙開発に、アラブ世界が乗り遅れてしまうことがないよう、熱い希望を担いつつ打ち上げられると説明されています。

中東諸国と宇宙計画と聞くと、あまり結びつかないイメージがあるかもしれません。とはいえ、潤沢なオイルマネーを抱える国々です。巨額の資金を注ぎ込み、最先端の宇宙探査ミッションを立ち上げたとしても、そう驚くべきことではないのかもしれませんよね。

UAE Space Agencyによれば、al-Amalは2021年中に火星の周回軌道へ投入後、数年にわたって火星の気候などの観測を続ける予定です。1,000GBを超える貴重な観測データがフィードバックされ、各国の機関とのデータ共有も進められるんだとか。なお、今回のal-Amalによる火星探査ミッションが発表された背景には、アラブ世界の若者たちに、エンジニアやサイエンスの分野への興味関心を高めてもらい、優れた人材を育てる意味合いも大きいとされていますよ。

al-Amalの打ち上げが実施される2020年夏といえば、日本国内は東京五輪の開催で沸き立っていることでしょう。そして、世界はそのころ、火星をはじめとする宇宙計画でも凌ぎを削る時代を迎えているのかもしれませんね……。

source: Forbes

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)