「忘れられる権利」の削除要求、グーグルでの処理手順が明らかに

2015.05.17 10:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

150515_right_to_be_forgotten.jpg


過去を消す判断は、なかなか難しいみたいです。

約1年前。人々にはオンライン上で「忘れられる権利」があり、要求に応じてグーグルはリンクを削除しなければいけないという判決EU出されました。最近、ユーザーからの削除要求に、どのようにグーグルが対応しているのか、同社の国際プライバシー法律顧問Peter Fleischer氏が明らかにしたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

予想通り、削除要求は何段階かの手順を踏んで処理されるようです。オンラインのフォームから送信された削除要求は、ダブリンにあるヨーロッパ本社の弁護士、パラリーガル、エンジニアによる大きなチームへ直接届きます。本人の了承がないトップレス写真や、小さな万引きのような、要求のほとんどを占める比較的簡単な要求の場合には、そのチームで最終判断が出されるのだそうです。

さて、判断が出せなかった難しいケースについては、ヨーロッパの社員と国際チームグーグルハングアウトで集まり、さらに問題が非常に複雑な場合は外部の専門家にもお声がかかります。そして議論の後に投票するのだそうです。

では、どんな場合が難しいケースとされるのでしょう? ウォール・ストリート・ジャーナルにはこんな例が出ていました。

最近特に難しいケースを議論した、とFleischer氏はベルリンでの会議で語りました。あるドイツ国籍の男性が16歳の時に起こした性犯罪により、アメリカで有罪判決を受けました。被害者は加害者より2歳年下。アメリカでは加害者の名前が公開されましたが、ドイツの法律の下では未成年だった被害者の名前は公開されませんでした。

Fleischer氏は、削除要求への対応の判断はたいていひとつの結論に達するとしながらも、意見が真っ二つに分かれるケースもあると話しました。この1年間で、削除要求は25万件あり、関連するリンクは92万件にものぼったそう。そのうち35%は削除50%はそのまま残されて15%はいまだに判断がついていないのだそうです。

これを見るとEUの判決で、グーグルの仕事が増えたことがわかりますね。それだけグーグルが真剣に受け止めている…というのは、私たちユーザーにはありがたいことかもしれません。


source: Wall Street Journal

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文
(conejo)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • グーグルのマインドフルネス革命―グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践する最先端のプラクティス(付録:マインドフルネス実践ガイドCD)
  • サンガ編集部|サンガ
  • グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ
  • スティーブン・レヴィ|CCCメディアハウス
・関連メディア