自動運転トラック公道へ。沿道の商売はどうなるんやろ

枯れまくるフーバーダムで今月、公道走行認可の自動運転トラック世界第1号が華々しくデビューしましたね!

製造したのはダイムラーの子会社フライトライナー(北米大型トラックシェア第1位)。ダイムラーといえばトラック販売世界最大手で、日本の三菱ふそうトラック・バスも傘下です。

ちいさなピカピカの18輪トラック「Freightliner Inspiration Truck」は、運転しながらiPadで遊べたり、トラック同士で車間距離をとって並べて自走すれば燃費の節約にもなったりと、まさに輝く未来の象徴です。

んが、今はハンドルのうしろに必須の運転手もそのうち要らなくなるだろうし、そうなったらトラック運転手とそれを支える仕事で食べてる沿道のトラックストップの人たちは全員共倒れ! 地方の村とかどうなるんだ! と、MediumでScott Santensさんは危惧してますよ。

米国のトラック運転手は推定350万人。これだけの人数が全米を駆け巡り、定期的に食事、休憩、睡眠をとっている。

この運転手のニーズを核に沿道にはレストランとモーテルの2つに代表される一大商圏ができている。何百万というトラック運転職種に依存する職種の人がさらに何百万人もいるのだ。だが、それだけではない。

トラックが通る幹線ルート沿いのレストランやモーテルで働く人たちは、それぞれの地域経済にお金を落とす大事なお客様でもある。ウェイトレスさんは食事を運んで稼いだ給料とチップを、地元でそれこそいろんなことにつかう。モーテルのメイドさんもだ。この消費がさらに周りの人たちの暮らしを支えている。

そう考えてくると、これはトラック運転職種に依存する何百万という職種だけで終わる話でない。地方では上記の全職種に依存する人で成り立っている村もある。そういう村はコミュニティ全体が影響を受ける。消費が冷え込めばそれだけ、地方経済は縮小が進むことになる。

もちろん自走車にもメリットはあります。米国の大型トラック事故は年間30万件超。ドライバーは給料はいいけど、そのぶん常に危険と背中合わせで、家族と離れ離れの不便な暮らしを我慢して運転しています。そこから人間が解放されること自体は悪いことではありません。でも…

自動運転に切り替わるのはほぼ不可避に思える今だからこそ、失うもののこともじっくり考えておかないと。こないだ「Rise of Robots」の著者のMartin Fordさんがゲスト寄稿で書いていたことですけど、自動運転は明暗わけますね。

州間高速道路の登場でルート66がゴーストタウンになった、あれと同じことが今度は州間高速道路を襲うのかもしれません。

source: Basic Income on Medium

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(satomi)