魔法の指輪の2号機からはテクノロジー感が薄れていた。いい意味で

魔法の指輪の2号機からはテクノロジー感が薄れていた。いい意味で 1

常に一緒」にいられるのかが重要なんです。

昨年販売を開始し、表参道では期間限定ストアをオープンするなどして、多くのユーザーが魔法のような体験をした「Ring」。ちょっと大きすぎないか?と物議を醸した初号機から約半年後、改良を加えてバージョンアップした「Ring ZERO」が4月30日(木)より販売開始となりました。

たった半年で一体全体何が変わるのかが気になるところ。そこでギズ編集部は「Ring ZERO」を開発するLogbarにお邪魔して、CEOの吉田卓郎さんにお話を伺ってきましたよ。

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こちらが新しくなった「Ring ZERO」。素材が樹脂になり、指にはめた時の感触も前モデルより心地よくなりました。重さも前モデルが約20グラムだったのを、約5グラムにまで軽量化。カラーはマットブラックシャイニーホワイトの2種類があります。また、付属品としては充電用の卓上ホルダに加え、ユーザーの指の太さが変わった時のことを考えて、穴の大きさを調整できる4種類のアタッチメントが用意されました。

見た目の変化だけでなく、ジェスチャー入力のやり方も変わりました。前モデルでは側面についているボタンを押した後にジェスチャーを始め、ジェスチャー終了時に再度ボタンを押すことで指の軌跡を認識していました。しかし「Ring ZERO」のジェスチャー入力は側面のボタンを押したままジェスチャーを始め、ジェスチャー終わりにボタンを放すだけ。よりシンプルになりました。

指の軌跡をiPhoneアプリに認識させる反応速度も、前モデルから10倍以上速くなっているとのことです。この反応速度の改善を実現させたのは、Logbarが独自で開発したジェスチャー認識エンジン「Maestro」。前モデルで得た、膨大な生身の人間のジェスチャーデータを「Maestro」に読み込ませて細かく解析し、ジェスチャーのパターンを機械学習していくことで、ジェスチャーの認識率を大幅に改善させたのだそうです。なんでも、その人が持つ指の太さや関節の柔らかさ、はたまた性格(せっかちな人はジェスチャーが早い)までもが、指の軌跡に影響を及ぼすのだとか。

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吉田さんは、ウェアラブル・デバイスは違和感なく「常に一緒」でいられるかどうかが鍵だと言っていました。だから、指への付け心地を改善するべく素材を見直し、シンプルで直感的に分かるジェスチャーへと改め、膨大なデータを機械学習にかけて認識精度のアップをしていくといった、細かな部分のクオリティを地道に改善していったのだそうです。

実際に「Ring ZERO」を付けてバーチャルリアリティ(VR)と連動したゲームをプレイしてみたのですが、前モデルで感じた指にはめている感が薄れていて、従来の指輪の付け心地に近づいてきているなと感じました。

また、ゲーム以外にもプレゼンテーションでのスライドの切替や、スマホを使った自撮りの遠隔操作といったようなRingアクションができるようになっています。

ちなみに、吉田さんの左腕にはApple Watchが巻かれており、印象を尋ねてみたところ、「ディスプレイがあるデバイスというのは、できることが広がるのでいいですよね。ただタッチ入力にしろ、音声入力にしろ、ワンアクションで実行できないというところが今後ユーザーにどう思われていくのか気になります」とのこと。

グーグルグラスが仕切り直しになったり、ナイキがFuelBandの開発から撤退するんじゃないかというも流れたりするなど、名だたる企業も試行錯誤を続けているウェアラブル業界。吉田さんによると、人の生活に馴染むデザインと、ウェアラブル・デバイスならではの「常に一緒」という利点を生かしたアプリの登場が欠かせない、と語ってくれました。確かに身に付けていて疲れたり、iPhoneでもできる機能ばかりだったら引き出しの中にしまいたくなりますもんね。

ちなみに「Ring ZERO」のSDKは7月より一般公開を予定しているそうです。ジェスチャーアクションならではの面白いアプリを作れば、あなたが「Ring」の未来を作るのかも?

source: Ring ZERO

(和保皓介)