Android M、Chromeでの「アクセス権限」に変化の兆しが見えてきた

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「このアプリからのアクセスを許可しますか?」

ああ、アクセス? いいとも! なんて男前に許可しづらいのがアプリのアクセス権限。例えばグーグルのPlay Storeからアプリをダウンロードするときにはフルスクリーンでポップアップ許可が表示されます。

連絡先、位置情報、カメラ、カレンダー……ってそんなにアクセスって必要? いや、何はともあれこのアプリは欲しかったし、とりあえずと、アプリのインストールと引き換えにプライベートなデータへのアクセスを許したことはありませんか?

こうしたアクセス権限のあり方が、どうやらAndroid MやChromeでは変わってくるようです。

アクセス許可を聞かれるタイミングは、いざ使うときに。

AndroidのプロダクトマネージャであるBen Poiesz氏は、Android Mのアクセス権限の変更点についてGoogle I/Oで説明しました。

一つは、許可を尋ねるタイミングについて。従来はアプリをインストールする段階で、カメラ、位置情報、連絡先などのアクセス許可をまとめて承諾する方式でした。これが例えばメッセージアプリで写真を撮りたいとき、"写真を撮る"ボタンを押すと、カメラへのアクセス許可を尋ねられる、という流れ。

たしかに、いざ使うときにアクセス許可に同意することで目的ははっきりしますよね。

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またアプリ別にもアクセス権限オン/オフの設定が可能になります。例えばメッセージのアプリで位置情報を許可したくなければ、シンプルにオフにすればOK。さらに位置情報がオンになっているアプリはどれかサーチして管理することもできるみたいです。

さてと、ここまでならiPhoneにもできちゃうんですよね。

アクセス権限への拒否権

Android Mがやろうとしている同様のことがChromeでもできるようになる、とI/Oで話すのはセキュリティ研究者であるAdrienne Porter Felt氏。

彼とそのチームの調査によって明らかになったのは、Chromeではアクセス許可にYesと反応する人は17%のみで、原因の一部はアクセス許可を聞かれるタイミングなのだといいます。適切なときにアクセス許可を尋ねる場合、Yesに進む人数は52%に昇るようです。

例えば、何か観たい映画やっているかなぁと思いついて、映画館のサイトにアクセスするとします。「このサイトからのプッシュ通知の許可しますか?」とChromeから突然聞かれたら? 「ああ、プッシュ通知かぁ。必要だろうか……」と、私なら考える余裕なく反射的に「No」をクリックしてしまいそうです。

では、チケットを購入するタイミングでは。

「このサイトから空席情報に関するプッシュ通知の許可しますか?」

場合によっては、最新の空席情報の通知が役に立つかもしれない、そんな検討の余地が生まれるような気がします。何ごともタイミングって大事

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また権限についてユーザーの「拒否権」はChromeでもAndroid Mでも重要だといいます。地図アプリで位置情報をオンにしておけば検索は楽になる一方で、プライバシーを考えると位置情報のデータは使わせたくない……そんな意図しないアクセス権限にはNoの選択肢を。アクセスを拒否すればアプリを使えないのでなく、たとえフル機能でなくとも使えるなど。

Android MやChromeが今年ユーザーのために奮闘したのは、アクセス拒否を寛大に受け入れることなのだそうです。OSとブラウザに社会的な「愛嬌」を学ばせて、ユーザーベネフィットを確かなものにしようと開発者をプッシュしているのだとか。愛嬌溢れるサービスが今後増えると素敵ですね〜。

Annalee Newitz - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)