ラスベガスのあの有名なネオンサインの秘密

ラスベガスのあの有名なネオンサインの秘密 1

ラスベガスと言ったら思い浮かべるあのサイン。どんな歴史があるんでしょうか。

ロサンゼルスのHOLLYWOODのサインやI Love NYのロゴと肩を並べる、ラスベガスの観光客は必ずと言っていいほど写真を撮るあのWelcome to Las Vegasのサイン。実はあのサイン、観光客を出迎えるために作られたものではなかったという秘密、ご存知でした? 実はただの商業的な広告だったんですって。それが今ではラスベガスのアイコンとなっている訳ですが、一体どんな背景だったのか、巻き戻して見てみましょう。

皆に愛されるこのサインを作ったのはベティ・ウィリスさんという方でつい先日、91歳でお亡くなりになりました。ラスベガス出身のベティさんはグラフィック・デザイナーとしてショーの新聞広告やモーテルのネオンのデザインをしていました。その当時1950年のラスベガスの様子が下のビデオで見られます。

1959年ネオンサイン会社のあるセールスマンがロサンゼルスから運転してくる人たちを呼び寄せるためのサインを作ってはどうかと提案しました。ベティさんは砂漠のなかにあるこのハイウェイに並ぶホテルを目的地としてやってくる観光客を迎え入れるにふさわしいデザインを作るように言い渡されました。そして実はこのサイン、ラスベガスの市内にあるんではないんです。ホテルやカジノで有名なストリップ通りを取り囲んだ外のクラーク郡というところにあるんです。そのため、このサインはYoung Electric Sign Company(YESCO)という会社がネバダ州に貸し出しをしている、という形になっているそう。その証明によく見ると、サインの下の方にYESCOとの表示がありますよね。

ラスベガスのあの有名なネオンサインの秘密 2

ベティさんのデザインは1950年代後半にある有名な2つのロゴにインスパイアされたものでした。その2つというのが自動車のタイヤメーカーGoodyearと夢の国ディズニーランドのロゴだったんですって。上の星の部分はその当時ホテルのサインによく使われるデザインだったそうですが、サインにある文言「fabulous」(素敵な)はベティさんが手書きっぽい感じのフォントを使って加えたものでした。

サインはすぐに大人気になり、観光客はラスベガス市内に入る前に止まっては写真を撮るようになりました。ラスベガスにある他のネオンサインとは違って、ベティさんのサインは当時栄えていたストリップの中心部からとっても離れた南の端の中央分離帯に立っていたため、交通のアクセスが良かったんですね。訪れる人々はサインの真下に立つことができるので、その電球の大きさを実感してびっくりするんだそう。現在ではサインに立ち寄るための駐車場までできていて、観光バスが何十台も止められるように整備されています。そしてこのテクノロジー時代、もちろんセルフィーを撮ってすぐにこのサインとの写真をInstagramに載せたりできるわけですね。このサイン、なんとツイッターのアカウントまであるんですよ。

もともと派手なネオンでロサンゼルスから運転してくる人を止めさせるために作られたこのサインも、今では時を経てどんどん派手になっていくラスベガスの街を背景にすると、ケバケバしさがなくなってしまいました。そして現在ロサンゼルスからラスベガスへはハイウェイ15という道を通ることが多いので、実はロサンゼルスから来る人たちは、このサインを目にしないことが多いんです。でもあまりにこのサインが有名になったため、ラスベガス市内のいたるところにレプリカのサインがあるので、そっちの方を見る機会が増えたのかもしれないですね。

最後にもう一つ、秘密を。あまり知られていないことなんですが、このサイン、ラスベガスを後にする人たちに向けて後ろ側にはこんなメッセージが隠されているんですよ。「運転お気をつけて、また来てくださいね。」こんな小粋なメッセージがまたラスベガスに来たいなと思わせる秘訣なのかもしれないですね。

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Top image by AP Photo/Jae C. Hong, File

image by Bruce Bennett/Getty Images

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(リョウコ)