米国空軍の誤算。軍のドローン操縦者が感じる特有のストレスとは

米国空軍の誤算。軍のドローン操縦者が感じる特有のストレスとは 1

毎日なにかと話題になるドローンの話。

誰でも楽しめるのがドローン。かと思いきや、本気でドローンを使おう=国家プロジェクトレベルで利用しようとするとそれはそれは大変なことのようです。ネタ元のニューヨーク・タイムズ紙が、アメリカ空軍でのドローン事情を記事にしています。なんでも、ドローンの存在が大きなストレスとなりみんな辞めていくのだとか…。

ここで取りあげられたのは、ドローンを操縦する隊員特有のストレス。ドローンの採用数を増やしたいという軍トップの意向とは裏腹にドローン操縦者の数は減っており、隊員不足によるオーバーワークで現場はヘトヘトだといいます。常に操縦者は育成しているものの、育成スピードが退職スピードに追いついていないのが現状。空軍ではドローンの1日の飛行回数を、現在の65回から60回へ減少させる計画もあるほど。

軍に従事するからには、それ相当の覚悟を各隊員がもっており、米国を脅かすテロに対して攻撃することには大きな抵抗を感じません。しかし、一般人を巻き添えにしてしまう、危害を加えてしまうのではないかという恐怖が、隊員にとってストレスとして常についてまわります。これだけでなくドローン操縦者が独自に感じているストレスもあります。それは戦地の状況とプライベートの二重生活によるギャップ。ドローン操縦者は戦地に赴くのではなく、米国内の安全な場所から衛星経由でドローンをコントロールします。戦地の状況を仕事中に見て、そして家に帰って家族と時間を過ごす。この戦地とプライベートの生活があまりに頻繁に入れ替わることが原因で、独特のストレスを感じるのだとか。数ヶ月を戦地で過ごして帰還する、という長期の入れ替わりとはまったく違う何かなのでしょう。

ドローンによって最新の軍隊システムを構築したい一方、人間のメンタルはまだそれについてこれません。技術が進めば、人間は楽ができる。しかし、必ずしも精神的に楽とは限らないのです。

source: The New York Times

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文

(そうこ)