「Apple Music」使ってみました。アップルの強みが活きている

2015.07.01 13:30
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さぁ、でたぞ。どんなもんだ?

Apple Music、発表からリリースまで一瞬も話題に事欠きませんでしたね。ギズモードでも米GizmodoのKelsey記者がさっそく使ってみました。Spotifyのヘビーユーザーである彼の感想は?

iOS 8.4をインストールしたらスタート!


***


Apple Musicを起動すると、イントロ画面が出てくる。ここでは、無料期間後の料金オプションを選択する。選択肢は10ドルの個人アカウントか、15ドルのファミリーアカウント。ここで重要なのは、ユーザープロフィールページで、ユーザーID下にある自動リニューアル機能をオフにしておくこと。こうしておけば、無料期間終了後(9月)に有料ユーザーに自動変更され課金されることがない。

For You」というメニューで「Tell us what you're into」と、好みの音楽を聞かれる。画面にある赤い丸は音楽のジャンル。ラテン、インディー、クラシック、ロックなどなど。好きなジャンルの丸をタップすると大きく膨らむ。


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なかなかクールなユーザーインターフェースだと思う。しかし、ここで思ったのは、アップルの音楽ジャンル古くないか?ということ。エレクトロ vs. ダンス? ヒット vs. ポップ? そして、よくわからないものが詰め込まれているっぽいブラックホール的なオルタナティブ

好みのジャンルを選択すると、次は好きなアーティスト。ランダムに表示される赤丸から、先ほどと同じ要領で取捨選択していく。ちなみに、僕の画面に最初にでてきたのはテイラー・スウィフトだった。さらに、アプリのあちこちでもテイラーは登場。「More Artist」をタップして、最初は画面にいなかった人を登場させることができる。


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しばらくMore Artistをタップしてたけど疲れたので次へ。出てきたアーティストは、2010年頃のインディーバンドが多かったように思う。次の画面では、先ほど選択したものをベースにしたオススメのプレイリストが表示。僕の場合は「Intro to Passion Pit」「Intro to Vampire Weekend」「Indie Hits: 2011」だった。

オススメのプレイリスト下には、同ジャンル同時代のアルバムがたくさん表示されていた。僕の場合は、ちょい前のバンドを選んだから、こういう画面になったのだろう。でも、最近のアーティストも選んだはずなんだけどな…。


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アップルがオススメしてくれたのは、正直まったく僕の好みではなかった。最初のオプション画面で、もっと時間かけて選ばなかったからかな…。いっそのこと、バブルじゃなくてチェックリストかなんかにしてくれたほうが、こっちは簡単だったのでは。

もちろん、Apple Musicだけがユーザーの選択や聞いている曲をもとにオススメを作る仕組みで苦労しているわけではない。ただ、実際のところ僕にオススメされたのは、なんか古いし退屈だし、とくに驚きもないものだったわけで。でもこれは、Spotifyでも言えること。これは、どこのサービスでも課題だと言える。


Apple Musicでグっときたところ


それはインターフェースだ。リッチで濃い、それぞれのページに内容が詰まっている。プレイリスト、アーティスト、シングル、タイトル別で並び替え、どれも見た目に楽しい作りだ。表示されたものが気に入らなければ、ページを下にひょいっとやると、リフレッシュされる。

他のストリーミングサービスと比較すると、単純にコンテンツは多い。アップル編集スタッフのピック、ユーザーの動きをベースにしたプレイリスト、今アツいとされるホットアルバムやホットトラック、動画、新作などなど。また、プレイリストでオススメされるバンドや歌は、オススメ理由や情報も書いてありコンテンツは充実。Spotifyにも同じようなコンテンツはあるのだが、Apple Musicのほうが見やすいし、ブラウジングもしやすい。


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そう、アップルの強み、そして得意なこと、それはデザインなのだ。Apple Musicが、他者ストリーミングサービスから大きく抜けて出るのは、コンテンツをどうパッケージングするか、どう使いやすくみせるかというところ。一方で、このリッチなコンテンツは初見ユーザーには多すぎると言う人もいるだろう、too muchだと。しかし、使っていくにつれ、それは感じなくなる。濃すぎると思ったコンテンツはうまい具合にフィットしていくのだ。

もう1つ、デザインにおいて他者に差をつける強みは、アップルという継続的なブランド力。アップルのインターフェースになれたユーザーは、他者サービスよりもApple Musicの方がしっくりくるし、0からインターフェースを学ばなくてもいい。音楽の品揃えだけで、他者サービスを使うユーザーをApple Musicに引っ張ってくることは難しいかもしれない。ただ、有料ストリーミングサービスを利用したことがない新規のアップルユーザーを引っ張ってくるには十分だと思う。

どう化けるか楽しみなのは、「Beats 1」ラジオ局。これは、Podcastではなくラジオ。アップルとBeatsが、Apple ID持つみなさんにお届けする、24時間オン状態のラジオ局


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1時間半ほど聞いてみた。僕が聞いたときは、AC/DCの「For Those About To Rock (We Salute You)」がかかっていた。歌が終わるとMCのZane Loweが、バンドのディスコグラフィーを語り、ついにオンライン配信(Spotifyでも始まった)が始まったことに触れていた。Dr. Dreの「The Chronic」についても言及していたが、こちらも同じでApple Musicで初めてオンライン配信デビューとなっている。つまりBeats 1ラジオは、アップルがスポンサーするプレイリストとでも言ったところか。

DJの選曲を聞いていると、アップルがこのストリーミング業界でトップに立とうとしているのがわかる。テイラー・スウィフトやDr. Dreのような人気大スターをターゲットにし、ヒット曲満載でより多くのユーザーに音楽を提供するのだ。楽曲の種類や数、価格は他のストリーミングサービスにマッチさせている。しかし根本を見れば、やはりこれは資金もパワーもある世界で最も大きなテック企業の巨大サービスなのだ。

うまくいくだろうか? 過去(iTunes)は成功させたさ。


***


最後の1文がすべてな気がします。一足遅れてストリーミングサービスに参加? 関係ないね、iTunesで世界を席巻したんだぞ、とね。


Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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