日本の未来の産業を変えるかも。ブラザーのヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」

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ブラザーのヘッドマウントディスプレイとは!?

本日、プリンタやFAXでお馴染みのブラザーがなんとヘッドマウントディスプレイ「AiRScouter(エアスカウター)」をお披露目するということで、ギズモードはその発表会へ参加してきました。

AiRScouterって?

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ブラザーと東京大学の共同研究により誕生した「AiRScouter」は、画像の見やすさや自然な装着感、使い慣れた機器への簡単接続などが特徴。業務用の「AiRScouter WD-200A」と医療用の「AiRScouter WD-250A」の2タイプで展開します。

スペックは、画面解像度が1,280×720pixel。1m先に13インチの画面を表示できるイメージです。ピント調整範囲は30cm~5mで、作業中に目の焦点を調整し直す必要がないので目の疲れを軽減できます。

コントロールボックスにはバッテリーを内蔵し、数時間無電源でも使用可能で、インターフェイスはHDMIを搭載。250Aには医療現場用だけに、HDMIに加えて医療用映像機器で汎用性が高いビデオ端子(NTSC/PAL)と、映像の任意の部分を拡大できる「任意部分拡大モード」も搭載しています。

AiRScouterのサイズは、ヘッドディスプレー部が横幅70×奥行き35×高さ26mm。コントロールボックス部は横幅115×奥行き83×高さ28mmとなっています。

共同研究のパートナーである東京大学医学部附属病院 花房規男氏のお話と、採用を見据えた試験導入を行っているパナソニック群馬大泉工場の紹介がありました。

東京大学医学部付属病院ではこう使われている

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共同研究パートナーの東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター 腎疾患総合医療学講座 血液浄化療法部 花房規男氏

東京大学医学部付属病院では、透析などの治療に利用される、エコー(超音波)ガイド下バスキュラーアクセス穿刺の際に活躍。血液透析では血管に針を刺さないといけませんが、超音波で穿刺をする際に医療用機械の画面と手元で視線が行き来するため効率が悪かったとのこと。AiRScouterは視野の中にサブ情報を表示できるため、超音波ガイド下の処置では、非常に有効なディスプレイになっているようです。

また、2015年7月15日(水)~17日(金)に東京ビッグサイトで開催される保健・医療・福祉向けの展示会『国際モダンホスピタルショウ2015』にAiRScouterが展示されるようです。

200ページ級の作業書が視界の中に。パナソニック群馬大泉工場の話

パナソニック群馬大泉工場では冷蔵ショーケースを作っており、多品種少量が特徴。全作業のマニュアルが200ページぐらいあるが、AiRScouterを導入したことで、作業者の視線を邪魔することなく、適切な位置に作業書を表示できるように。なんと20%も作業効率が上がったとか。

と、このような活用事例を見て、「うちの会社でもぜひ試してみたい!」と思った法人の方へアドバイス。ブラザーのAiRScouterのページをご覧ください。相談内容によっては、実機の貸し出しも可能なようです。法人の方は相談してみる価値あるのではないでしょうか。

AiRScouterをギズモード編集部の日常生活で使ってみると…?

さて、嬉しいことにこのイノベーション溢れるガジェットを、ブラザーさんのご厚意で実際に使わせていただけるということで、ギズモードは一路、名古屋はブラザーコミュニケーションスペースへとお邪魔してきました。

基本的には医療現場工業・産業の作業現場で使われることを念頭に置いた製品ですが、我々ギズモード編集部はもっと身近なところでも使えるのではないかと判断。そこで、AiRScouterを普段使いするのはどんなシーンなのかを想定して、実際に使ってみました。

■シーンその1 ドローンと組み合わせて高精度の動画を撮る

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まずは、最近話題のドローンと組み合わせてみます。

カメラ付きドローンで動画を撮影しながら、操作をする。一見簡単そうですが実は結構たいへんなこと。実際に飛んでいるドローンを目視で確認しながら、手元のコントローラー(iPad)で操作。撮影している動画はiPad上に表示されますが、ドローンを見つつ、操作をしつつ、iPadで動画を確認となると、視線があちこちに移動することになりたいへんです。

そこで、AiRScouterの出番。カメラ付きドローンとAiRScouterを接続することで、ドローンの映像をAiRScouterに表示。ドローン本体と映像を同時に確認することができるので、視線の動きが少なくなります。

実際に操作しているイメージはこんな感じ。操縦者はドローンを見ていますが、同時にAiRScouter内に表示されている映像も確認できます。

実際にドローンを飛ばして撮影した動画はこちら。

この動画が、AiRScouterごしにリアルタイムで表示されるわけです。ドローンが飛んでいる様子と動画を同時に確認できるため、より精度の高いドローン撮影ができるというわけ。これはなかなか有用性が高いのではないでしょうか。

■シーンその2 出張先で原稿を書く

我々ギズモード編集部は、いつでもどこでも原稿を書いたり、チェックしたりする過酷な仕事をしております。出張先やイベント会場からでも、即座に原稿を書いて公開するということもしばしば。そんなときでもAiRScouterは活躍できるのではないか。そう考えました。

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システムはこんな感じです。とてもコンパクト。AiRScouterのコントロールボックス部にスティックPCをHDMIで接続。スティックPCにはモバイルバッテリーをつないでいます。あとは、Bluetoothキーボードマウス、そしてAiRScouterがあれば、どこでも原稿が書けるというわけです。

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実際に原稿を書いている様子はこちら。どことなくアレな感じですが、本人の視界にはちゃんとパソコンの画面が表示されています。

実際、彼の視界はどうなっているかというと、こんな感じです。

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AiRScouterには非常に小型で高精細なディスプレイが搭載されており、その画面を撮影するのは困難でした。そのため、イメージ画像でお届けします。このように、常に視界内にパソコンの画面が表示されるので、視線移動が少なくて済みます。

このシステムなら、重たいノートPCを持ち運ぶ必要がなくなり、荷物が軽くなるというメリットも。荷物を少しでも軽くしたいときは、とても有効ではないでしょうか。

このように、医療現場や工業・産業の作業現場だけではなく、日常でもAiRScouterが活躍できる可能性はかなりあるということがわかりました。あと数年もすれば、もう液晶ディスプレイなんて買わずにAiRScouterを買っているかもしれませんね。

開発担当者が語る「AiRScouter開発秘話」

いろいろな可能性を秘めているAiRScouter。しかし、ブラザーといえばミシン、最近ではプリンタプリンタFAX複合機などのイメージが強いため、なぜヘッドマウントディスプレイの開発に至ったのかが疑問です。

そこで、ブラザー工業のAiRScouter開発担当者の方にインタビュー。どうしてAiRScouterが生まれたのでしょうか。

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お話を伺ったE&I事業推進部 イノベーション企画グループ スーパーバイザー一色学さん(左)とメカシステム第1開発部 チーム・マネジャー片野智己さん(右)。

ギズモード編集部(以下ギズ):本日はよろしくお願いします。まず、ブラザー工業さんが、なぜヘッドマウントディスプレイの開発を行なうようになったのか、その経緯をお聞かせください。

片野智己さん(以下片野さん):もともとミシンの修理から製造という流れで始まった会社ですが、そのほかにもタイプライターや家電、現在ではプリンタ類やWeb会議システムなど、さまざまな分野の製品を開発してきたという経緯があります。ミシンで培った技術をタイプライターに応用したり、タイプライターの印字部分を独立させてプリンタを開発したりという、技術部分を基本として多様な製品を開発しています。今回のAiRScouterもそのような感じですね。現在ペーパーレス化が進んでいますが、将来的にこれまで主流だった「」という媒体の代わりになるのはなんだろうと考えたときに、身に着けた情報端末から直接情報を得ることができればという思いから、ヘッドマウントディスプレイを開発しようと考えました。

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ブラザー工業本社近くにある展示館「ブラザーコミュニケーションスペース」(BCS)には、世界各国の貴重なミシンが展示されている。ブラザー工業の始まりはミシンなのだ。

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ミシンの技術を応用して作られたタイプライター。

ギズ:これまでは紙という媒体に文字や画像を印刷していたわけですが、現在はディスプレイに表示するという傾向が強くなっています。そのディスプレイがより小型になり、目の前に表示されるという感じですね。AiRScouterは新規の技術を使っているのでしょうか。

片野さん:レーザープリンタで使われているレーザーの技術や、インクジェット(ピエゾ)の技術を応用して、網膜走査ディスプレイの開発を始めたのがきっかけです。

ギズ:網膜走査ディスプレイというのはどういったものでしょうか。

片野さん:網膜に直接レーザーを当てて映像を浮かび上がらせるものです。網膜走査ディスプレイは、焦点フリーで映像が構築できるのが特徴なので、どこを見ても映像に焦点が合い、様々な使い方が考えられています。実際に2005年の愛知万博(愛・地球博)で据え置き型のアトラクションとして展示しました。

一色学さん(以下一色さん):当時は自動販売機くらいの大きさで70kgほどありました。その後、製品化に向けて動き出しまして、2009年にモバイル化、2010年に「AiRScouter」という名称が決まり、2011年に事業化されました。

ギズ:しかし現在のAiRScouterは液晶を使用していますね。

片野さん:当時はレーザーでやろうとしていたのですが、光源の価格がなかなか安くならなかったり、安全性は確認できていても、世の中でレーザーに対するネガティブなイメージがあるという懸念がありました。事業化するにあたり、価格や小型化について検討した場合、液晶の方が適していると考え、液晶を採用する方向になりました。

ギズ:AiRScouterを開発するにあたって、どういう使われ方を想定していましたか?

片野さん:当時は、作業支援、ピッキング、遠隔作業支援です。たとえば、紙に書かれたマニュアルを見ながら作業をしたり、倉庫で商品をピックアップをするという作業を、AiRScouterを使うことで、視線の移動を少なくしてより作業効率を上げるというのが目的でした。遠隔作業支援に関しては、電話やメールでのやりとりでは伝わらない内容をAiRScouterを使って映像で確認しながら作業をするということで、より遠隔作業をスムーズにできると考えています。

ギズ:前モデルはいわゆるメガネ型のデザインでしたが、新しいAiRScouterはヘッドバンド型になっています。これはどういう経緯があったのでしょうか。

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2012年に発売された第1世代のAiRScouter(右)と新AiRScouter(左)。メガネ型のデザインからヘッドバンド型へチェンジした。

片野さん:実際に現場で使っていただいたり、実際に自分たちで使ってみたりしたところ、わかってきたことがありまして。メガネ型だと、重みが鼻一点にかかるんです。その上、ディスプレイが片方にしかないためバランスが悪い。メガネをかけている人は100歩譲って我慢できるけれど、メガネをかけない人はメガネをかけること自体が嫌なんですね。また、下を向いたときにずれてしまうという問題もありました。そこで、このバンド型のデザインにたどり着きました。これならメガネをかけている人、かけていない人の両方に対応できます。実は、このヒントをもらったのは医療現場なんです。

一色さん:医療従事者はメガネをかけている人が多い。それゆえに、メガネ型だとメガネの上にメガネをかけることになってしまい、装着感や操作性が悪くなるという声が多かったのです。そこで、ヘッドバンド型という形に行き着いたというわけです。

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ギズ:液晶の品質や見え方というよりは、装着感を重視した開発だったわけですね。

片野さん:光学系は前モデルのときにも非常に高い評価をいただいていました。そのため、そこはキープした状態で装着性と操作性を重点的に開発しました。前モデルはメガネ型のため、画面が表示される位置が中央に固定されていました。しかし、場合によっては画面を視界の下に置きたいというときもあるはずです。そこで、液晶部分を可動式にしました。これなら、液晶を自分の好きな位置にすることができます

一色さん:また、プロダクトデザインの面では、患者さんからどう見えるかということも考えて、形や色を考えています。装着する人+見る人の印象を考慮して、全体的にやさしい感じのデザインになっています。

ギズ:ヘッドマウントディスプレイというと、独自のOSが載っていて、それだけであらゆることができるといったものが多かったわけですが、AiRScouterは外付けディスプレイという位置づけです。単機能にした理由とはなんでしょうか。

片野さん:いろいろな現場でお話を伺ったところ、パソコンや医療機器といった、現在ある装置とつなぎたいという要望が多かったんです。結局、企業によってやりたいことが違うので、それに対応したシステムを開発するとなると、お金も時間もかかってしまう。逆に、シンプルなディスプレイに特化したほうが、BtoBを考えた場合には可能性が広がると考えて、単機能に徹したモデルにしました。

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ギズ:現時点では、BtoBでの展開を考えていらっしゃると思うのですが、最終的にはコンシューマーも視野に入れているのでしょうか。

一色さん:コンシューマー向けは今のところ考えていませんが、BtoBtoCのような形は可能性があるのではないかと思っています。たとえば、旅行に来た人に貸し出して、AiRScouterをかけて街を歩くとマップと同期されたり、特定のお店の前を通るとキャンペーン情報やクーポンが表示されるとか。

片野さん:あとは、映画館で貸し出して字幕表示に使うとか。遊園地のアトラクションで3Dメガネが配られますよね。ああいう感じをイメージしています。

ギズ:なるほど。そう遠くない未来に、僕らもAiRScouterを使う可能性があるかもしれませんね。本日はありがとうございました。

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前モデルの問題箇所を、徹底的な現場でのテストとヒアリングにより改善した新型AiRScouter。現時点では、医療や工業・産業分野を視野に入れた展開をしていますが、それほど遠くない未来に、我々一般ユーザーが日常的に使うようになるでしょう。

自由度の高いヘッドマウントディスプレイは、ユーザー次第で多彩な使い方ができます。「うちの会社でもぜひ試してみたい!」と考えている企業さんもいらっしゃることでしょう。

繰り返しになりますが、興味を持たれた方は、ブラザーのAiRScouterのページをご覧ください。ビジネスのこんなシーンで、こんな使い方をしてみたいという相談内容によっては、実機の貸し出しの可能性もあるそうですよ。是非、法人の方は相談してみてください。

ブラザー工業の片野さんは「将来的には、電車に乗ったら10人くらいがAiRScouterを付けていて、それが当たり前の光景になることが夢ですね」と語ってくれました。

携帯電話やスマートフォンが、今では当たり前です。もしかしたら、数年後にはAiRScouterのようなヘッドマウントディスプレイが当たり前のデバイスになっているかもしれません。

未来を切り開くための新しいデバイス。それがAiRScouterなのです。

提供: AiRScouter(エアスカウター)

(三浦一紀)