ロシア政府による新たなネット規制とは

ロシア政府による新たなネット規制とは 1

先週、ロシア政府はインターネット・アーカイブのドメインをブロックしました。便利で人気があった非営利サービス「Wayback Machine(ウェイバックマシン)」へのアクセスが禁止されたのです。これによってロシアでは、インターネットで過去にタイムワープすることがもはや不可能に。一体何があったのでしょう?

ロシア政府のオフィスがあるクレムリンからは、次のような説明がありました。ロシア海賊党による検閲監視プロジェクトが主張するには、「Solitary Jihad in Russia」とよばれるArchive.orgドメイン上のページが今回のターゲット。シャリア法が世界的に実施されることを示唆している「党派抵抗の理論と実践」という部分があるためアクセス禁止の対象になるのだといいます。

とはいえHTTPS通信の暗号化によって、たった一つのページをロシアのISPs(インターネット・サーピス・プロバイダ)がブロックすることは明らかに不可能。そこで政府は、ドメイン全体をブラックリスト化したようです。

ロシアでは過去数ヶ月、これまで以上により一層アグレッシブにインターネット規制が行われています。社会や文化を形成するミーム(人々の間でシェアされる情報)も含めて検閲されてきているのだから、今回の規制もその一つとして国民はもしかしたらあまり驚かないかもしれません。

今年5月には、ロシアのメディア機関であるRoskomnadzorがフェイスブック、ツイッター、グーグルのような企業に対して忠告をしていたことが話題になっていました。1日に3,000以上のアクセスを持つブロガーの身元情報を提示できない場合、ドメインがブラックリストに登録されることになる、厳格な法律があるのだとか。

これに対してツイッター社は早くに拒否。ロシア政府に関する有名評論家や、ウクライナの非暴力的なデモに対するスピーチを制限するようなものであるためだと発言しています。

ニューリパブリック紙によるとロシアで歴史修正主義的な書籍が次々に出版されているのだとか。「ネットにアクセスする権利は平等であるはず」など、米Gizmodoにも様々な意見が寄せられています。

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(Rina Fukazu)