親愛なる木へ。オーストラリアで「木」にメールする人続出

親愛なる木へ。オーストラリアで「木」にメールする人続出 1

木にメールをする。なんのことだかさっぱりわかりません。木ってあの木?ウッド?地面からはえる葉っぱや実をつけるあの植物の木?意味がわからないと思ったら、これオーストラリアはメルボルンで行なわれている取り組みなのです。

2013年、メルボルン市は、市内の木にIDナンバーをふり、個別のメールアドレスを取得。これは、周辺住民が街の緑に関して気づいた点を連絡するように作られた仕組みでした。

例えば、ID〇〇の木の枝が伸び過ぎているとか、病気になっているようで花が咲かない、とかをメールで連絡するわけですね。担当者ではなく、木そのものにメールするという仕組みが、ユニークでヒネリがあります。が、この木メール、メルボルン市が思いもよらなかったことに。街の人は、木や街に関する要望だけでなく、ありとあらゆることを木にメールするようになったのです。その内容は、木の美しさを賞賛するものから、国際問題についての質問まで実に幅広いのです。

例えば…。

TO: アルジェリアンオーク TreeID 1032705

2015/2/2

親愛なるアルジェリアンオークへ

私たちに酸素を与えてくれてありがとう。

美しい姿をありがとう。

キミなしでは、二酸化炭素をどう吐いて生きていけばいいかわからない。(たぶん天国しか居場所はない)強くあれ、そして雲まで届け。

TO: グリーンリーフニレ TreeID 1022165

2015/5/29

親愛なるグリーンリーフニレへ

ここSt. Maryでの生活が好きだといいな。私も、大抵の場合はここが好き。近々テストがあって、本当は必死に勉強してなくちゃなんだよね。あなたにはテストなんてないね、だって木だもん。さて、もう話すことがなくなってきた。私たちにあんまり共通点ないし、そもそもあなた木だし。でも、話せてよかった。

このメールを掲載しているネタ元のThe Atlanticが、IoT(Internet of Things)の波が繋げるのは、人と人のコミュニケーションだけではない、と非常に興味深い見解を述べています。モノともコミュニケーションがとれるようになり、人々はモノをより擬人化して見ていくことになるのではないでしょうか。メルボルンのこの事例では、木が人工知能をもって話すことも、プログラムによって光ることもありません。それでも、そこにコミュニケーションの窓口があるだけで、人は何か語りかけたくなるといういい例ですね。

TO: 柳葉ペパーミント TreeID 1357982

2015/1/29

こんにちは、柳葉ペパーミントさん。いや、 柳葉ペパーミント夫人、かな?

木には性別ってあるの?

キミが今日も日光浴を楽しめてたらいいな。

敬具

L

そして時には、木から返信もあるようです。

2015/1/30

こんにちは。

私は、夫人でも紳士でもありません。花の仕組みのなかに両方の性をもつ完全花というやつなのです。これを雌雄同株といいます。木の種類によっては、1つの苗に雄花または雌花しか持たないものもあるので、さすれば性別もあるのですけれど。こちらは雌雄異株といいます。また、1本の木に雄花と雌花どちらもつけるものもあります。こんがらがっちゃうけど、植物の種類の幅と複雑さは素晴らしいですね。

敬具

柳葉ペパーミント夫妻(同じ1本の木です)

木よ、花よ。キミは何を思う?

source: The Atlantic via

Kaila Hale-Stern - Gizmodo US[原文

(そうこ)