Windows 10使った5日目の感想 - ストレステスト編

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Windows 10を母艦でレビューすると何がいいって、どこにも逃げ隠れできないこと。何かあったら自分でその場で直さなきゃダメで、「ありゃま…直るまで別の使おうっとー」とは言えません。ただ困るのは、直しても直らないとき!

Windows 10使ってみた感想おおむねポジティブですけど、導入5日目でいろいろと綻びも見えてきました。全部引き算すると、本当にアップグレードに飛びついて正解なのかどうかも怪しいです。

理由を説明しますね。

Windows 10を投入したレノボThinkPad X240で昨日、自分的に一番厳しいストレステストをやってみました。電車でサンフランシスコまでいって、締切りギリギリの原稿を出すテストです。行ったのは新型「OnePlus 2 」のプレスイベント。実機見てから写真満載の長文プレビューを公開するまでたったの数時間しかありません。

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充電チャージャーは置いて出ました。ThinkPadのバッテリーがどれぐらいもつか試してみたかったので。予備のノートもなし。ここはパソコン信頼することに。

ノートでは次のメニューをこなしました。

・共同創業者インタビューの取材メモとり

・OnePlusスマホ2台で撮ったサンプル写真を取り込む

・キヤノンのデジタル一眼レフカメラで撮ったスマホ実機のRAW写真の処理

・そしてもちろん原稿書き

幸いどれも未完走ってことはなかったけど、トラブルシューティングでだいぶ時間食われてしまって、ハンズオン公開「後」に写真と詳細を加筆する羽目になってしまいました。あんまり褒められたことじゃないよね…。

一番困ったのがサイトのスクロールです。

2日目のレビューでも書いたんだけど、Chromeで閲覧中のサイトがどうしたわけか、Synapticsのタッチパッドでスクロールできないんすよ! ほかは全部大丈夫なのにChromeだけなぜか。

しょうがないので昨日の朝イチでブラウザを全部インストールし直したんですけど、ダメ。ネットで調べたら、「Chromeのテーマをインストールすればいい」って書いてる板とか「 タッチパッドの設定でオンオフ切り替えやればいい」って書いてる板があったんで、どっちも試したんだけど、ダメ。 そうこうするうち会場に向かう時間になってしまったので、そもそも取材前からChrome(メールをはじめ仕事の90%はこれ)はぶっ壊れていたんですね。

メールはテック記者の必須なので、Gmailチェックできるブラウザをほかに確保しなきゃなりません。そこで思いついたのが、マイクロソフトの新ブラウザEdge。今週試した時にはサクサクだったし。もしかしてブログ記事もEdgeで書けるかも…と使ってみることにしたんです。

ところがEdgeでGmailの返事書こうとしたら、僕の入力にブラウザが追いついてこないんですよ。まるでキーボードが急に遅くなったような。Chromeに戻ったらそんなことはなかったので、これはEdge側の問題ですね。Chromeはサクサク。Edgeはイライラ。途中でうんざり、でした。

試しにEdgeで原稿書こうとしたんですが、な~んか米Gizmodoの親会社Gawker Mediaのコンテンツ管理システムはマイクロソフトEdgeで使うとおかしくなるんです。たとえば原稿に写真がドラッグ&ドロップできなかったり、文字をハイライトしても表示されなかったり。マイクロソフト側の問題とは言わないにしても、とりあえず操作環境はいまいちでした。

あとスピードが落ちたもうひとつの理由は…これはあまりにも細かい話で恐縮なんですが、ファイル検索のエクスプローラーのウィンドウをドラッグしようと思うと、本当に端っこの端っこを狙わないとドラッグできない!んです。あんなに余白が沢山あるのになぜ? 原稿に写真を追加するところで何度もミスってしまいました。

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同じ白の領域でも赤の矢印はドラッグできない。黄色の矢印はできる。カッと瞼に焼き付けておきましょ~

あとギズの同僚からSlackのIMがきても1本も届いてなかったことに後で気づきました。Windows 10は画面分割で別々のアプリが表示できるので、片方でメッセージ用ツール開いて、もう片方で画像編集とかウェブ入稿ツール開いて、誰かから連絡きたらフリック1発で切り替えながら作業できるウシシ…と思ってたんですが、使ってみたらなんのことはない。片方使ってるときには、もう片方は存在しなくなるんです。Slackのアイコンも通知もクライアントも全部消えて、メッセージ見にいって初めて表示が戻る感じでした。

これも2日目にも書いたことですが、Windows 10はPhotoshopでリソース食い過ぎてしまうので、PhotoshopでRAW画像処理すると画面がフリーズする問題もあります。これがPhotoshopだけの問題と思いきや、ブラウザでタブを沢山開きすぎても起こって、何もかもノロノロになるんですよ。あまりにも反応しないのでブラウザを1分間閉じてしまった…。こんなことはWindows 8の時は一度もなかったですね。

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クロップで切れたんじゃないよ。画面の端がこうなんです。

さらに、UIの問題。UI自体はあんまり気にならないのだけど、もっと大きな問題がある兆候なのかと心配になってしまいます。具体的には…

・デスクトップのアイコンが消える

・カレンダーの表示が画面の端で切れる

・バッテリーメーターが画面いっぱいに表示されて下が見えなくなる

・Windowsキー押してもStartメニューが立ち上がり拒否する

といったことです。

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時折発作的に画面を支配するバッテリーメーター。

USBのフラッシュドライブやメモリカードを差し込むと、USBデバイスを検出した時どうWindowsが自動で処理すればいいのか尋ねてくる機能。AutoPlay機能といって、Windows 10にも入ってるんですが、これもおかしくて。タップで答えを選びますよね。すると通知が消えて、別になんにも起こらないんです。

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パソコンの設定を変えたいと思ったとしますよね。Windows 10新搭載の検索機能は、検索タームを何文字か入力すると自動で残りが埋まって探せるので、それで探してみたんですが、検索結果をクリックしたら、別にどこにもつながらない怪現象。これも何度か遭遇しました。存在しない設定ページにリンクしちゃったのかな…。

ぶっちゃけWindows 10の設定ページはダブリが多いので、すこし削除しておく方がいいかもしれません。Windows 8同様に昔ながらのコントロールパネルがあるかと思えば、タッチで操作できる新しい設定ページもあって、どっちでもいじれるコントロールも多いので複雑過ぎます。

特に頭がごっちゃになるのが、新機能のバッテリーセーバー(省電)モード。これってノートのパワーセーバー(省電)設定と同じもの? 最初は同じだと思ってたんですが、別物みたいです。

これが名前はバッテリセーバーだけど、電池残量わずかになっても全然バッテリーセーブしないんです! 帰りの電車で本体が熱くなって、ファンの音がブンブンうるさいのなんの。バッテリーセーバーモードなのに。よくよく調べたら、プロセッサのクロック数は2.4GHzでした(熱すぎる!)。 パワーセーバー機能はこういう問題を一瞬で解決できるはずなんだけど、新しく追加されたメニューに埋まってて、すぐ見つからなかったです。

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ひと言で表すとこう。

それにしても、どうして本体こんなに過熱したんでしょうね? これは想像ですけど、僕がLTE MiFiで接続して電車の中でブログ原稿書いてる間ずっと、Windows 10が新規アプデをバックグラウンドでこっそりダウンロード&インストールしてたんじゃないでしょうかね。

Windows 10のアップデートはオプションなので、データ通信料払って繋いでる時にアプデは勘弁だなーと思ったら、そう指定する方法があるはずなのに、見つかりませんでした。検索で「データ使用量制限を設定する」という設定は出てくるんですが、またしてもクリックしてもどこにもつながらない現象。 家に帰ったら、Windowsから新しいアップデートをインストールしました、という通知が出てきましたよ。やっぱり。「あとで」を押したかった!

以上です。どれも最悪ってほどの問題ではないし、Windows 10導入を先延ばしするほどの理由でもないですけどね。大抵の問題はそのうち直るだろうし。

実際、アップデートしたくない時に断れるツールは、もうマイクロソフトがロールアウトしてます。Windows 10で欠陥品のNvidia GeForceグラフィックスドライバーがみんなのパソコンにインストールされて非難轟々だったので、それでこんなに早く対処したんだと思いますね。ちなみにあれは僕もやられました。今朝起きたら3台あるデスクトップモニターのうち1台しか使えなくなってました(再起動したら直った)。

僕自身はもうWindows 8には戻らないって決めてますけどね。Windows 10のUIの方がずっと好きだし、Windows 8よりずっとロジカルに使えるので。マルチタスキングの新機能もなかなかいいし(もっとテストが必要)。でも億単位の人たちにインストールする時期としてどうかって訊かれると、なんとも言えませんね。その前にここで述べたバグや行き止まりをまず潰さないと。

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…と書いてたら「Windows 10を友だちや同僚にすすめる確率はどれぐらいですか?」という画面が出てきました。ちょっとわからないですね。動かなくなったとき電話してくる確率によるかなあ。

明るい材料は、あのあとPhotoshopとPremiereがデスクトップでまた使えるようになったことです。対処法は 正しいキーワードで検索したら一発で出てきました(ここの「Solution 2」。以下のロケーションでvcredist_x64.exe起動してファイルを再インストールすると直ります。

\Program Files (x86)\Adobe\Adobe Creative Cloud\CoreSync\customhook\vcredist_x64.exe

\Program Files (x86)\Adobe\Adobe Creative Cloud\CoreSyncV1\customhook\vcredist_x64.exe

*本稿では7月29日正式リリースのWindows 10を1週間試してみた感想を連続シリーズでお届けしました!

Sean Hollister - Gizmodo US[原文

(satomi)