危ない! NvidiaがAndroidタブレット「Shield」のリコールを発表

危ない! NvidiaがAndroidタブレット「Shield」のリコールを発表 1

今直ぐご確認を。

NvidiaのAndroidタブレット「Shield」は発売以来タブレットユーザーから多くの支持を集めてきました。7月31日、NvidiaはそのShieldのリコールと無償交換を発表しました。

リコールの原因となったのは、バッテリーの発熱による発火の恐れが原因。対象のShieldは、2014年7月から2015年7月の期間に出荷されたデバイスです。Shieldは日本でも去年から販売が始まっています。

リコール対象製品かどうかは、Nvidiaが設置した特設サイトから確認ができます。タブレットが該当する場合でしたら、Nvidiaは新品を送ります。

Nvidiaは今回のリコールが期間中に販売された全製品が対象なのか、一部の商品だけが対象なのかははっきりとは言っていません。またNvidiaは「バッテリーが加熱する」原因が何なのかについてもはっきりとは明記しておらず。米国消費者製品安全委員会では、Shieldはアメリカで83,000台、カナダで5,000台出荷されたことを確認しており、デバイスが異常に加熱する事件が4件報告されていると発表しています。その内2件は床が傷つくほどのダメージがあったとか。Nvidiaはタブレットを昨年購入した人は今直ぐ利用を止めるようにと注意を促すほどですので、危険度はかなりのレベルなのかもしれないですね。

今回の知らせは悲しいリコールです。Shieldはタブレットでゲームをプレイしたい人には人気のタブレットで、評価も高かったからです。米GizmodoのEric Limer記者も「次にAndroidタブレットを買うならこれ」とお薦めしていたくらい。ただ、バッテリーの消費の早さはレビューした時も気になっていました。TwitterユーザーもShieldのバッテリー消費の問題をつぶやいている人がいるくらいです。

リチウムイオンバッテリーはなぜ爆発する危険があるのか?

Shieldはリチウムイオンバッテリーを搭載しています。このバッテリーを使うデバイスは「熱暴走」の恐れが発生してしまいます。

普通のリチウムイオンバッテリーの中には陽極と陰極を持ったセル数個がつめ込まれ、その間には電解質液が注入されています。イオンが陰極から陽極へ行き来して、放電する際にはその逆に動きます。この動きが物凄いスピードで行われた時、セルが加熱して、時には絶縁体までを溶かしてしまうのです。そして温度が上がり、隣のセルも加熱されていきます。その結果、漏電が発生して熱暴走に発展してしまいます。

レビューでも言いましたけれど、Shieldのバッテリーは惨めでしたよ。バッテリー消費の激しいゲームや動画再生専門のタブレットのはずなのに、ですよ。ユーザーは恐らくデバイスを何度もイライラしながらチャージしていたはずです。それにバッテリーが耐えられなくなったことが、今回の原因なのではないでしょうか? 今回の問題はスマホに入っている小型のバッテリーから、Boeing Dreamlinerに搭載される巨大な電源システムまで、数知れないリチウムバッテリーに影響を与えるのではないでしょうか?

今回のリコールは製造元がユーザーの利用方法に相反するバッテリーを選んでしまった実例ですよ。

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(Yohei Kogami)