Windows 10顔認証に対応する製品が限定的すぎる…

Windows 10顔認証に対応する製品が限定的すぎる… 1

Windows 10が正式リリースされてから初の週末を越えたことで、いろいろと新機能への反響も届き始めていますけども…。

あの初CM動画でも話題になっていた、パスワード不要の顔で一発認証してくれるテクノロジーはちょっと敷居が高いようです。

マイクロソフトは、Windows 10に新たな生体認証システムの「Windows Hello」を装備してきました。パスワードをタイピング入力する代わりに、指紋認証や虹彩認証、そして顔認証で簡単にログオン可能。単にWindows 10へのログオン時に利用するのみならず、FIDO Allianceが策定を進めているFIDO(Fast IDentity Online)の仕様に準拠するため、将来的にはインターネット上の各種サービスでも、顔認証のみでパスワード不要のログインがサポートされる予定です。ネットバンキングなどのハイレベルなセキュリティ確保が求められるサービスへ、続々と顔認証が使われていくというわけですね……。

ところが、普通にWebカメラが備わるパソコンを使っているユーザーでも、Windows Helloの顔認証が設定すらできないとのフィードバックが殺到中なんだとか。あれれっ、Windows 10のすべてのエディションに標準装備されている機能のはずですよね?

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実はWindows Helloの顔認証を使うためには、インテル製の「RealSense 3Dカメラ」が搭載されていなければダメなんです! ただ本人の顔が写った写真を見せるだけで顔認証にパスしてしまうなんてマヌケなことが生じないよう、しっかりと3次元的に認証を行なうセキュリティレベルを確保。だから、ごく一般的な低価格で買えてしまうWebカメラだと、基本的に互換性がありません。

実際にインテルによって公開された、RealSense 3Dカメラの搭載されているパソコン機種のリストには、Windows 10の発売時点で15機種しか並んでいません。日本のメーカーからは、富士通製の「ESPRIMO WH77/S」と、NEC製の「LaVie Note Standard NS850/AAB」「LaVie Desk All-in-one DA970/AAB」「LaVie Hybrid Advance HA850/AAS」の4機種のみ。つまり、これ以外のパソコンユーザーは、たとえWindows 10へアップグレードしても、Windows Helloの顔認証は使えないということになります。

ただ、インテルは自社製のRealSense 3Dカメラのみを顔認証に対応させ、この分野を独占しようとの考えではありません。他のWebカメラでもWindows Helloの顔認証機能を利用可能にする開発者向けキット「Intel RealSense Developer Kit」を提供中。ただし、99.99ドルと値が張るばかりか、初心者には敷居の高い複雑なインストールやドライバーの問題などがあって不評のようですよ。

せっかくWindows 10に標準で備わっている便利な顔認証機能。非常に精度が高く、しかもスピーディーなログオンができると好評なだけに、もっと身近に使えるようになってほしいものですよね~。

Sean Hollister - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)