グーグルの新しい親会社Alphabet設立の背景は、テスラが羨ましかったから?

グーグルの新しい親会社Alphabet設立の背景は、テスラが羨ましかったから? 1

先日発表されたグーグルの新しい親会社Alphabet(アルファベット)社の登場はシリコンバレーに震撼を走らせました。

Alphabetは、グーグルの未来的な(むしろ未来過ぎる)プロジェクトを直接傘下に置き、グーグル傘下にあるさまざまなビジネスをグーグルから切り離し、対等な立場でアルファベット傘下に置くことになりました。ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはテスラ(のようなプロジェクト)を自ら指揮を執りたいということなのでしょうか。

ラリー・ペイジとも親交が深い、今最も注目されている起業家であるイーロン・マスクは、Powerwall(家庭用バッテリー)や電気自動車を通して、エネルギーの再発明といった"クール"な事業を先導し、また姉妹会社のSpaceXはロケットや宇宙船の開発を行っています。イーロン・マスクは自身のキャッシュを未来的なプロジェクトにつぎ込み、うまくいっています(今のところ)。もちろんお金だけではなく、もっと重要なのは文化的な資本の側面でしょう。誰もがテスラとSpaceXは未来を担う会社だと思っています。一方グーグルは、大きく成長し成熟し「過去」のテクノロジーに滑り落ちそうになっていました。

そして、Alphabetはテスラのギガファクトリーから生産されるような未来のユートピア的プロジェクトに全てをフォーカスできるよう、変化をすべく誕生したとも見れます。

「Life Sciences」は、涙で血糖値を測定するスマートコンタクトレンズのようなものを開発し、老化と病気に取り組むバイオテクノロジー企業「Calico」もある。光ファイバー事業「Fiber」は国家のインターネットのインフラも変えていくでしょう。「Nest」はマイノリティ・レポートのような世界を家庭に持ち込んでくれるはず。

さらに、ロボット・アーミーや、生物工学を駆使した人口臓器といった事業にも投資を拡大しようとしています。つまるところAlphabetは、グーグルとは表裏一体、先進的で謎のX labのスタッフを集め強固にし、お金が稼げるサービスやプロダクトにしようとしているのでしょう。

グーグルの新しい親会社Alphabet設立の背景は、テスラが羨ましかったから? 2

グーグルの新しい親会社Alphabet設立の背景は、テスラが羨ましかったから? 3

上の図は、New York Timesが既存のグーグルとAlphabet傘下の会社をまとめたものです。今世界のユーザーに使われているサービスやプロダクトは右側。まだ見ぬ未来の事業は左側に位置しますが、今回のグーグルの組織改編では、Alphabetがグーグルの親会社になり、不老不死を研究するCalico、ロボットカーなどを研究するGoole X、そしてFiber、Nest、Google VenturesやGoogle XがAlphabet傘下になりました。Alphabet傘下の企業の中で、現状実際に手にとって買えるプロダクトはNestだけですけどね。

Re/CodeのKara Swisher氏は以下のように述べています。

これまでのグーグルを支える、すでに成熟している事業は Sundar Pichai氏によって統率され、他の人間はお金がかかるけど将来性があるビジネスにチャレンジすることになります。このようにお金を循環させることで、未来に投資するのです。

Alphabetは、検索やYouTubeの代わりとなるような、人々の生活を変えるようなクールな企業になれるのでしょうか? 未来にはその答えが自ずとわかるのでしょう。

Annalee Newitz - Gizmodo US[原文

(mayumine)