みんな宇宙に何を持っていく? 欧州はコンブチャ、日本はウィスキー

みんな宇宙に何を持っていく? 欧州はコンブチャ、日本はウィスキー 1

欧州宇宙機関(ESA)の紅茶キノコ(コンブチャ)に続いて、日本のサントリーもウィスキーを国際宇宙ステーション(ISS)に送り込むことを明らかにしました。

コンブチャ実験

ESAが昨年ISSに送り込んだのは、欧米でコンブチャと呼ばれる紅茶キノコです。菌株の耐性が非常に強いことに注目し、ISSの窓の外に放り出して18カ月放置し、太陽光・宇宙放射線から自衛できるほど頑丈なバイオフィルムを自己生成して生き延びるかどうかを調べ中。ESAはこれまで最強生物「クマムシ」なんかも実験してきました。

ウィスキー実験

一方、サントリーがJAXAの「こうのとり」に乗っけて今月16日、ISS日本実験棟「きぼう」に運ぶのは、6つの蒸留酒のサンプルです。微小重力の無対流状態で熟成が早まると、酒のまろやかさにどんな影響があるのかを調べる予定。

ビールなどの一部のお酒を除いて、多くのお酒は長期熟成によって、まろやかな香味を形成することが広く知られています。そのメカニズムについては、さまざまな科学的アプローチが行われているものの、その全容は解明されていないのが現状です。(サントリーのプレスリリースより)

そこで今回の宇宙実験「Elucidating the Mechanism Mellowing Alcoholic Beverage(アルコール飲料のまろやかさ形成メカニズムの解明)」を計画しました。お酒は2つのグループに分け、第1グループは1年後、第2グループは2年以上置いてから様子を見ます。

サントリー広報がウォールストリートジャーナルに語ったところによると、サンプルはガラスのフラスコで運び、中身は21年熟成シングルモルト、蒸留したばかりの原酒などなど(今年3年連続最高賞の「響21年」はブレンドなので、もしかして去年世界最高のウィスキーに輝いたアレ?)。これまでの研究では、気温変化・対流・振動が少ない環境で熟成したウィスキーの方が「よりまろやかになる」ことがわかっているんだそうですよ? 

影響を調べるだけで売り物ではないとのことですが、わくわくわくわく。どう化けるんでしょうね!

source: Suntory via Quartz and Wall Street Journal, io9

Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文

(satomi)