手触りはまるでカシミア。この特殊な糸の原材料は…

手触りはまるでカシミア。この特殊な糸の原材料は… 1

どういうこと!?

この画像にある糸、毛糸のようにとても柔らかく、まるでカシミアと間違うほどの肌触りだそうです。が、そんなソフトなこの糸は実はとても特殊なもので、どのようにして作られたかを知ったら、原材料が何かを知ったら、かなりビックリします。これ、動物解体の後に出る使わない部分、つまり骨や腱や皮なんかで作られているのですから。

この特殊な糸を作ったのは、チューリッヒ工科大学のFunctional Materials研究室。豚や牛や羊の解体作業後に捨てられてしまう部分からゼラチンを作り、それを熱して、良質な繊維へと長くながーく伸ばしていくのです。今回、このプロセスを研究室の1人が自動化させたことで、糸として大量に生産することに成功しました。ミトンを編むのに十分な量が、数時間でできるとか。

廃棄されてしまうものから肌触りのいい糸を作れるのならば最高じゃないかと思いますが、何事にも欠点というものがございます。この糸の場合は、ゼラチンなのでとても水に弱いのです。なので、研究チームが現在取り組んでいるのは、何か他の自然材料をミックスして水に溶けない糸にできないかということ。雨が降ると溶けちゃうセーターなんてのも、それはそれで需要が0ではないと思いますけれどね。

屠殺場から出る年間何百トンという廃棄物は、埋め立て地へと運ばれます。が、そこにこの研究がはいりこみ、糸を紡ぐためのゼラチンを取り出せるとしたら実に素晴らしいこと。ファッション界に大きな影響を与えることとなります。また、将来的に通常のウールよりもこの特殊な糸の方がコストパフォーマンスがいいとなれば言うことなし。

現在、研究チームは複数の生地業者とすでに話し合いの場を持っているといいます。近い将来、市場に出回ることになるのかもしれませんね。

image: by Functional Materials Laboratory at ETH Zürich

source: Wired

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(そうこ)