海洋大国ニッポンの救世主!? 「潮の流れ」で発電できるようになるみたい

海洋大国ニッポンの救世主!? 「潮の流れ」で発電できるようになるみたい 1

石油や石炭にたよってらんねーぜ!

ってことで自然エネルギーを利用するテクノロジーがますます注目を浴びているわけですが、イギリスのスタートアップがなかなか興味深いアイディアを試そうとしているようですよ。それはタービンが並んだフェンス状のものを海中の浅い部分に設置し、潮の流れによって発電するというもの。

開発をしているKepler Energyによると、この海中フェンス方式だと沖に風力発電のタービンを並べるよりもよりたくさんの電力をより安く作れるそうです。横断式水平軸ウォータータービンとよばれるこの装置は炭素複合材タービンが列になってつながっており、海面のすぐ下の潮の流れを利用するのに最適な位置に設置されます。

モジュール方式のデザインになっているため、設置されるとすぐにそれぞれのタービンが発電を開始することができます。発電の効率性はフェンスの長さと比例するということなので、フェンスが長ければ長いほど儲かるという仕組みですね。

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Keplerの潮エネルギーフェンスのモデル図。Kepler Energyより。

Keplerは、海面上に設置される風力発電タービンや他の海洋エネルギーを利用する装置よりも、このフェンス方式の方が海の生き物にやさしいことを証明できるはず、と意気込んでいるようです。動きの遅い、比較的浅いエリアに設置することで生き物への被害が少なくなるという考えみたいですね。

タービンをそのまま海に沈めたら魚やタコがあれよあれよと切り刻まれちゃうのが想像できますよね。ここはちゃんとテストしてほしいところです。まだ安全性を証明するような調査はしていないみたいです。

現在Keplerは、この海中発電フェンス1キロをブリストル海峡に設置するための2億2000万ドル(約270億円)の資金を調達する計画を発表しました。これが達成されると発電量はだいたい30メガワットになるそうですが、これはイギリスの家庭1,000軒分の電力に相当するとのこと。

こう聞くとものすごくコストパフォーマンスの悪い発電方式に思えますが、Keplerの会長であるPeter Dixonさんは長期的視点でプロジェクトを運営している、と次のようにロイターに説明しています。

もしも10キロの長さのフェンスを設置した場合、発電量は500から600メガワットが達します。これは実に小規模な原子力発電所一つ分の発電量がブリストル海峡の潮の流れから作れるということなんです。

とはいっても海洋エネルギーを使った発電方式って次から次に提案されては消えていく少年漫画の読み切り作品(連載狙い)みたいなところがあるので、まだまだ様子をうかがう必要がありますね。

成功することを祈りつつアップデートを待ちたいと思います。

source: The Guardian

Maddie Stone - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)