溺れる難民を救いたい。全長16mの巨大な浮き具がクラウドファンディング

溺れる難民を救いたい。全長16mの巨大な浮き具がクラウドファンディング 1

僕らにできることを、シンプルに、と。

先日、シリア難民の子どもAylanちゃんが波打ち際で溺死している写真が世界中を駆けめぐりました。その衝撃を元に作られたのが、巨大な救命浮き具「Centifloat」です。

Centifloatは長さ52フィート(約16m)で、3分間でふくらますことができ、取っ手がついていて60人がつかまれます。考案者のBen Boardさんとそのチームは、イギリスのワイト島にある海難救助用具メーカー「Unique Seaflex」で働いています。Aylanちゃんの写真を見た彼らは昼夜を問わず働き、1カ月もしないうちにCentifloatを作り上げました。そのデザインはシンプルにして絶妙です。

ボートや船が転覆すると、一気に多くの人が投げ出されてしまい、救命人員や近くを通る船のキャパシティを超えてしまいます。海で亡くなったシリア難民2,800人のうち多くは、救助の手がすぐ近くにある状況で沈んでいったのです。Centifloatはすぐに広げられるので、人を沈ませずに貴重な時間をかせぐことができます。Centifloatふたつをつなげれば、いかだのようになって子どもや老人を載せることもできます。Centifloatは現在海を渡ろうとしている難民を救えるだけでなく、幅広い海難事故現場で活躍できる可能性があります。

制作費用はひとつ1,500ポンド(約42万円)ですが、すでに4つが民間の海洋救助組織「Migrant Offshore Aid Station(MOAS)」に寄付されています。Centifloatのチームでは、今後も生産を続けていく予定ですが、彼らの活動は現在関係者や取引先からの寄付で成り立っています。が、彼らは自らクラウドファンディングで参加者を募り、それを元に追加のCentifloat10個をMOASに贈ろうとしています。

「自分は世界のもっと大きな問題については何もできませんが、Centifloatは作れました」。Ben Board氏はThe Telegraphに語っています。難民問題に対して、自分に何ができるのか…そう思ったとき、このCentifloatへの寄付は手っ取り早く「できること」かもしれません。

Top image credit: Jamie Merrill

source: The TelegraphCentifloat Crowdfund

Kaila Hale-Stern-Gizmodo US[原文

(miho)