アップル製品を作り続けるイノベーターたち

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「ただ素晴らしい製品が作りたいだけです」

海外メディアでは「The biggest launch」と呼ばれるほど、期待が高まっている今回のアップル新製品発表会。日本時間では9月10日午前2時頃に開始される予定です。もちろんギズモードも本腰を入れて実況や記事制作を行いますよ!

新たな製品の機能も気になりますが、洗礼された製品のデザイン、そしてジョブズ時代から引き継がれるプレゼンテーションも1つのみどころでもあります。

ギズモードでは様々なまとめ記事を掲載していますが、今回はステキな発表をしてくれるであろうアップルのCEO「ティム・クック」。そしてジョブズの真の後継者とも呼ばれる「ジョニー・アイブ」はどんな人なのか、発表会までにもう一度よく予習しておこうと思います。

アップル CEO「ティム・クック」

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ティム・クック氏はスティーブ・ジョブズ氏と共にアップルのターンアラウンド戦略を支えた1人。ものすごい働き者でアップルに尽し、誰よりも早く出社し、誰よりも遅くまで残業をしている時もあり、根っからの会社好きなんだとか。

スティーブ・ジョブズ氏と同様に、ティム・クック氏も要求は高く、仕事、正しいことをやることに情熱を持っています。アップルに来た年の1998年、ティム・クック氏は中国の製造の問題を話し合う会議を開いたそうです。

現地に誰かこれを動かす人を張り付けなきゃダメだな、と自分の意見を述べて、そのまま会議が進んで30分後。部下の一人を見て、感情ひとつ交えずこう尋ねたんだそうです。「君、なんでまだここにいるの?」

アップルCEO就任、そしてジョブズの死

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2011年、アップルのCEOに就任。当時カリフォルニア州ランチョ・パロス・ヴァーデスでAllThingsDのD10カンファレンスで行われたティム・クック氏へのインタビューでジョブズの死に対してこのようなコメントを残していました。

スティーブは天才かつ幻想家でした...彼は他に代えようがない人です。スティーブは完全なオリジナルで、彼の代わりが現れることはないでしょう。私がスティーブにならなければいけないというプレッシャーを感じたことはありません。それは私ではありませんし、私の人生の目標でもないのですから」

その後CNNの「CEO of the Year」に選出されるなど、スティーブ・ジョブズ氏の後というプレッシャーをはねのけ、邁進し続けるティム・クック氏。彼の警護に1年で70万ドル(8700万円)という話も上がるほどです。

ティム・クック氏にしか無い魅力・信念

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そしてジョージ・ワシントン大学の卒業式に登場したティム・クック氏は、式辞でアップル上層部への道のりについてジョークを交えながら話したそうです。

式辞といえば、「謙虚ぶっているけど結局これって自慢話じゃないの…?」みたいな話や、うんざりするような楽観主義な話になりがちですが、彼の場合は違いました。知事や大統領、そしてジョブズとの出会いや南部での日々を、かなりプライベートな部分まで語ったそうです。

スティーブ・ジョブズ氏とは違った魅力をもつティム・クック氏は、今回の発表会でどんなプレゼンテーションを見せてくれるのか、非常に楽しみですね!

アップルの最高デザイン責任者「ジョニー・アイブ」

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続いては、真のアップル製品の生みの親とまで評される、デザイン部門を率いてきたジョニー・アイブ氏です。

彼は「iMac」や「iPod」、そして「iPhone」「iPad」などのデザインを担当しており、今では「天才」と呼ばれるにふさわしい存在ですが、昔はあまりにもジョニー・アイブ氏が作り出すプロトタイプは奇抜で突拍子もなかったため、すべて見向きもされなかった事もあったそうです。

しかし後にスティーブ・ジョブズ氏が彼のデザインを見た時に衝撃の一言が。

オー、マイガッド! ここにこんなにスゴいものがあるのに我々は何をしていたんだ?

急いでジョニー・アイブ氏と彼の元で働くデザインチームの全員を最新設備の整った明るいキャンパスルームへと移動させ、多大の投資で最新鋭のデザインルームを完成させたかと思いきや、プライベートなキッチンルームまで併設してはデザインチームを完全に隔離し、現在のアップルの特徴でもある秘密のベールに包まれた新製品開発プロジェクトチームを発足させたそうです。

デザインへのこだわり

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スティーブ・ジョブズ氏の遺作とも呼ばれるiPhone 5の後、アップルはiPhone 5s/5cを発表します。ジョナサン・アイブ氏は馴染みがあり、かつ新しいモノとしてiPhone 5cをデザインしたそうです。

iPhone 5cは、みんなが愛したiPhone 5のイイ部分を抽出したもの。よりシンプル、より本質的、より使える、よりカラフルになりました。

iPhone 5cではハードウェアとソフトウェアの調和を経験することができます。私たちは、その経験を洗練させ続けることに努めています。ドラマチックにその境界線を縮めた結果パワフルでより使いやすいものが生まれました。

スティーブ・ジョブズ氏との関係

時にはスティーブ・ジョブズ氏ともぶつかることのあったジョニー・アイブ氏。ジョブズ氏が亡くなった後、珍しく応じた英新聞のSunday Timesのロングインタビューではアップルの未来について、このように語っていました。

我々は驚くべき時代の始まりにいます。そしてこれから驚くべき製品を数多く開発していくでしょう。ここで一度、テクノロジーについて考えてみたいと思います。これまでテクノロジーは何を可能にしてきたか? またこれから何を可能にしてくれるのか? こう考えるとアップルに限界などありません。これまでもそうだったし、これからもそうでしょうね。

Apple Watchはアップル最大のチャレンジだった

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その後アップルは「Apple Watch」を発表しました。Apple Watchはスティーブ・ジョブズ氏が他界する直前にでてきたアイディアで、特に思い入れがあり、最大のチャレンジであったことがザ・ニューヨーカー誌に掲載されていました。

Apple Watchは、ジョブズ氏が他界する直前にでてきたアイディアだと語るアイブ氏ですが、一方で、アップルの他プロダクトに比べ、Apple Watchのプロセスをハッキリと時系列でまとめるのは難しいと言います。しかし、ジョブズ氏が亡くなった2011年は、新たなプロダクトに対する意欲が会社に充満していたとアイブ氏は感じていたそうです。

それはきっと、アイコン的存在であるジョブズ氏をなくしたアップル役員たちが、並々ならぬやる気を発揮してこれからの運営、未来を見ようとしたからなのでしょう。また、Apple Watchのデザインについては、身につける製品だけに、何百万というユーザーを満足させるのは非常に難しいチャレンジだと語りました。どうやったら、多様性を持ちつつ、明確で1つの意見を持つプロダクトを作り出せるだろう? この議題が、アイブ氏にとってApple Watchをデザインするうえで最大のチャレンジとなっていたようです。

そして当時のアナリストの予想を大きく上回る売り上げを記録したiPhone 6/6 Plusをデザインし、ついに最高デザイン責任者へと昇進をしました。

そうです。当時は奇抜なデザインとして、全く採用されなかった彼のデザインたちがついに認められる日が来たのです。そして今回の発表会は彼が最高デザイン責任者に昇進してからの初の仕事であろう、新しいiPhoneを見ることできるのです!

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どうでしょうか、「The biggest launch」と期待される理由もわかったと思います。ティム・クック氏、そしてジョニー・アイブ氏が魅せるアップル製品の数々が9月10日午前2時に発表されます! また新たな時代の幕開けになることを期待しましょう。待ちきれない方はアップルのまとめ記事をみて気分を上げておきましょう。

(ギズモード編集部)

ギズモードは、9月10日午前2時からアップルの新製品発表会の情報をリアルタイムで更新します。iPhone 6sや新型iPad、新型Apple TVなどが発表されるかも。リアルタイム更新はこちらのページ@gizmodojapanで。当日は一緒に楽しみましょう!