アップルCEOティム・クック、ゲイだとカミングアウトしたわけを語る

今月15日、コメディアンのスティーヴン・コルベア氏がホストを務めるアメリカのトーク番組「The Late Show」にAppleのCEOティム・ムック氏が出演。スティーヴンの軽妙な切り込みで、こんがり焼きリンゴにされてしまいそうになりました。

番組が放送されたのは25日の新製品発売より前だったので、その内容についてポロリを誘うような質問から始まり、アップル社を発展させていくための社会的計略、特にケチだった故スティーブ・ジョブズとは違い、チャリティーによって会社の社会的地位を上げたことについてクック氏に質問していきました。そして、クック氏の性的指向にも話題がふられ、なぜ最近までカミングアウトしなかったのか?質問しました。

コルベア:最近ゲイだってカミングアウトしましたよね。それもアップグレード? 最近になって付け加えられた機能なの? なぜ僕がこんな質問をしているかというと、アラバマという土地柄、性的指向の影響でつらい想いをしたんじゃないかと思うんですよね。その経験から、世界中で同じような苦しみを持って生きてる人たちを救おうと思ったのでは?

クック:はいそのとおりです。実は、私は毎日、出勤してデスクに飾ってあるロバート・ケネディの写真とキング牧師の写真を観て、自分に尋ねるんです。「人生でもっとも永続的で、しかも緊急の問いかけは、他人のために、今あなたは何をしているか?である」というキング牧師の言葉を。そして、クリアになったんです。

学校で差別されたり、いじめられてる子、なかには自分の親からも見捨てられたリしている子たちも少なくありません。そういう人たちに対して何かしなければと思いました。私自身を分析したときに、自分の価値以上に誰かに何かできる影響力があることに気づきました。私は皆に真実を伝えたかったんです。その義務を感じたんです。

 

ティム・クック氏が初めてゲイであることをカミングアウトしたのは2014年のこと。

同性愛者であるがゆえに、マイノリティであることの意味や生きていくうえでの困難を理解することができ、逆境や偏見を克服する自信を得ることができた。それは、アップルのCEOを務めるうえで役に立つ。また、痛みを知ることで人にも優しくなれたし、人生が豊かになった。同性愛者であることは神から与えられた素晴らしい贈り物のひとつだと語っていました。

そして今回、アメリカの人気トークショーでカミングアウトの理由を告げることで、より多くの偏見と闘っている人たちに強く生きていくパワーをテレビ越しに送ったんですね。

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文

(junjun)