そこにルールは存在しない。自由な発想でデザインされたロードバイク

そこにルールは存在しない。自由な発想でデザインされたロードバイク 1

か、かっこいい…。

ほとんどの人が意識していないと思いますが、全てのハイエンドな自転車というのはなにかにつけて、自転車レースの運営組織である国際自転車競技連合(UCI)が定めたルールに基づいて、デザインが形作られているものです。しかし、この1台の自転車には、まるでそんなルールブックは存在しないかのよう…。

UCIは自転車のデザインに関して、基本的にどの自転車レースでも非常に厳しいルールを敷いています。例えば、前後のタイヤのサイズは同じ、エアロダイナミクス(空気抵抗の削減)やフレーム形状の制限などなど。これらの制限たちはもちろん安全にレースを進めるために定められていて、自転車レースはマシンが行うのではなく人間が行うものだということです。

そこにルールは存在しない。自由な発想でデザインされたロードバイク 2

安全を確保するためにルールを定める、それは当然のことだと思います。しかし言い換えれば、自転車の設計では、物理学の法則を変えるようなチャレンジよりも、様々な制約を守るほうが優先されるということでもあるのです。でも、専門技師のRichard Eggerさんはそんなしがらみを丸っと変えてしまいました。このfUCIと呼ばれるコンセプトマシンで。

33.3インチ(約85cm)の巨大なむきだしのタイヤはまるでフライホイールのような動きを見せ、信号が変わった瞬間からスピードアップできるように小型の電気モーターも付いています。エアロダイナミクスに基づいて作られたフェアリング、モーターバイク式の風よけ、新型のフレーム形状、そしてなんと後部には荷物を入れる場所まであるんです。

そこにルールは存在しない。自由な発想でデザインされたロードバイク 3

もちろん、これでツール・ド・フランスを走ろうとしても思いっきり規則違反なので無理ですが、個人的に買って公道で走る分にはなんら問題なし。ただ残念なことにこの自転車、すぐに生産モデルが作られるというわけにはいかないようです。そもそも、超高速で超高額なロードバイクを欲しがるのは自転車レース好きの傾向があり、そうなるとUCI支配のもと、そういう人たちは特化されたルールなんてまるっきり無視の高速マシンは欲しくならないのでした。

source: Specialized via Gizmag

Chris Mills - Gizmodo US[原文

(SHIORI)