アップルvs法務省のプライバシー議論は続く…。iMessageデータのリアルタイムでの提供は不可能

2015.09.11 07:35
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法の番人とテクノロジー先駆者との間で勃発した、暗号化とプライバシーに関する戦いが、これまでにないほど白熱しております。

ニューヨーク・タイムズの報道によると、「アップル社は、容疑者同士がiPhoneを使って連絡を取り合ったメッセージをリアルタイムで開示せよ」という内容の裁判所命令をアメリカ法務省が獲得したのですが、それをアップルが「iMessagesのシステムは暗号化されているので、うちでも応じることはできない」と拒否したのだとか。

同紙は、この「暗号化されたiMessage問題」をめぐる、アップルと法務省の対立を以下のように伝えています。

政府関係者は数カ月にわたって、アップルやグーグルのような強力な暗号化を採用している技術系企業にとって、こういった類の対立が起こることは免れないと警告してきました。そして、以前にも似たような要求を拒否された上での今回のアップル側の回答を受け、法務省の高官やF.B.I.関係者がアップルを裁判の場に立たせるよう主張している、と現・元法的執行機関関係者は語っています。

アップルと法務省の戦いは今のところ訴訟に発展する事態にはなっていませんが、ここしばらく両者の間で緊張状態が続いているのは確かです。過去にも、法務省がAll Writs Act(全令状法)という18世紀に作られたお古な法律を行使して、アップルやその他企業にユーザーデータを提供するように要請した事実がありますからね。

しかしながら実際のところ、例えアップル社に法務省LOVEな社員がいたとしても、できないものはできない。もし要請されたデータが最新のiOS 8を搭載したiPhoneやiPad上のものだった場合、アップル社自身もパスワードで守られたデータにリアルタイムでアクセスすることは不可能です。もはや捜査令状の有無は関係なし。ニューヨーク・タイムズの報道によると今年の夏、アップルはクラウドを介して保存されたiMessageにアクセスすることが最終的にはできたらしいですが、政府が要請したようなリアルタイムでの監視ではありませんでした

とはいえ、これはこれから長期戦になるだろう両者の対立の一幕にすぎません。そしてアップルだけがユーザーデータを見たがる政府や法的執行機関と戦っているわけではなく、マイクロソフトと法務省も同じような法的バトルを展開中です。


ギズモードは、9月10日午前2時からアップルの新製品発表会の情報をリアルタイムで更新します。iPhone 6sや新型iPad、新型Apple TVなどが発表されるかも。リアルタイム更新はこちらのページ@gizmodojapanで。当日は一緒に楽しみましょう!


Kate Knibbs - Gizmodo US[原文
(SHIORI)

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