悲願成就へ。ロシアが2029年の有人月面探査を宣言

悲願成就へ。ロシアが2029年の有人月面探査を宣言 1

アメリカ一強の時代ではありません。

アメリカのアポロ11号による月面着陸は誰もが知るところですが、実は旧ソ連はとうとう有人の月面着陸を成し得なかったことは、意外と知らない人も多いんじゃないでしょうか。旧ソ連はN-1ロケットという有人月面探査を可能にするロケットを計画していたんですが、なんのかんのあって計画は破棄されてしまったんです。

しかし今回、ロシア連邦宇宙局2029年に人間を月面まで届けると宣言しました。ソユーズなどを製造する宇宙企業のエネルギアで社長を務めるVladimir Solntsev氏はモスクワで開かれたカンファレンスにて、「すでに宇宙船の製造に取り組んでおり、最初のフライトは2021年になる」と高々に宣言。アメリカに並ぶ宇宙開発大国が、いよいよ本気を出してきました。

その後のプランとしては、2023年に国際宇宙ステーション(ISS)と接続する宇宙船を打ち上げ、2025年に無人宇宙船を月に送り、2029年に宇宙飛行士を月まで送り届けるそうです。すでにISSへの人材や物資の運送で実績のあるエネルギアの発表ですから、プランには非常に現実味がありますね。

またこれと同時に、ヨーロッパの欧州宇宙機構(ESA)もロシア連邦宇宙局と共同で月面探査に乗り出すと発表。この計画は「Luna 27」と呼ばれており、ESAはまずは月の南極に無人探査機を、そして将来的には「ヨーロッパから宇宙飛行士を月面に届けるつもりだ」と語っています。

さらに月面探査を計画しているのはロシアやヨーロッパだけでなく、中国も2020年中頃に月の有人探査を、さらにアメリカは2030年ごろには大型ロケットのSLSによる火星の有人探査を計画しています。一度は冷めてしまった感のある有人探査計画ですが、2020年からはまた熱を帯びてきそうですね!

Top image by Mopic / shutterstock.com

source: BBC via The Verge

(塚本直樹)