Fire TVレビュー:まだRokuには及ばない

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日本上陸したけど、米本国での競争は厳しい。

アマゾンのFire TVアップデートされ、日本にもついに上陸を遂げました。プライム会員の年会費3,900円だけで豊富なコンテンツが見放題、それをテレビで見られるようにする端末とあって期待が高まります。

が、ネット動画をテレビで見る環境が整って久しい米国では、Fire TVの受け止め方にも日本とはやや温度差があるようです。米GizmodoのAdam Clark Estes記者がレビューしてますので、どうぞ!

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アマゾンの新Fire TVは、アマゾンのFireシリーズのセットトップボックスです…って、何言ってんだって思われるかもしれません。でも言いたいのは、アマゾンは複数カテゴリにわたって自社のFireブランドを展開しており、それぞれ機能的なハードウェアを作ろうとする意欲が旺盛ですね、ということです。派手やかな新Fire TVも、例外ではありません。

新Fire TVが派手という理由は簡単、それは4K映像と音声コントロールをサポートしているんです。それでいて、旧Fire TVと同じ100ドル(日本向け価格1万2980円)を維持しています。ただし4Kサポートの恩恵は、今あるストリーミング4Kコンテンツに限られていて、基本的にNetflixとYouTubeしかありません。また音声コントロールに関しては、Amazon Echo用に開発されたパーソナルアシスタントAlexaのパワーをFire TVリモコンに搭載しています。ちなみに旧Fire TVでは、音声検索しかできませんでした。

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で、新機能はクールかって、そりゃもちろんです。が、旧Fire TVとかFire TV Stickを持ってる人が買い換えるほどかというと、そこまではっきりは言えません。

新Fire TVって何?

アップグレードされたFire TV、Amazon Primeメンバーがもっとも恩恵を受けられる端末です。

どんな人向けなの?

ほんとに、Fire TVを買うならAmazon Primeメンバーじゃないと意味がありません。ただ、ゲーム好きにとっても、少なくともセットトップボックスとしては、悪くありません。でもちょっと複雑なゲームをプレイしたいなら、Xboxのほうがいいです。

デザイン

見た目は旧Fire TVと同じく、スリムで軽く、黒くてレンガ形で、目立ちません。

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使ってみてどう?

僕は元々Fire TV Stickを使っていたので、新Fire TVを試すのはワクワクでした。使用感はほぼ同じです。インターフェースも同じ、映画の品揃えも同じ、アプリも(僕はほとんど使いませんが)同じです。でも僕としては、Fire TV Stickに慣れてるので、これで問題ありません。

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とはいえ、それなりにバカにならない違いもあります。Alexaを使った音声コントロールは、シンプルなリモコンを使って文字入力するときの大変さと比較すれば、それなりにちゃんと機能しています。それに天気予報を聞いたりもできるし、「ジョニー・デップの映画」みたいな微妙なニュアンスの検索も可能です。1週間まるまるテストしてみて、この音声機能は1回だけ使ったと思います。僕は昔の人みたいに、ただリモコンでずらずら見ていくのに慣れているんです。

4K対応なのは一見クールだし、4K映像は間違いなくきれいです。ただ僕自身は4KTVを持ってないので、新Fire TVでも4Kコンテンツを見ませんでした。この機能は僕にとってはまったく意味がないし、今はまだ4Kの黎明期であることを考えると、多くの人にとっても同じことだと思います。

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新Fire TVに関してはっきり感じられたことがひとつだけあります。それは、クアッドコアのプロセッサと2GBのRAMによるスピードです。僕の旧Fire TV Stickよりも明らかに速くなりました。

好きなところ

スピードは気に入りました。旧Fire TV Stickより明らかに速いです。それから、リモコンが大きくなって失くしにくいのも良いと思います。天気を聞けるのも便利ですが、リモコンに話しかけるのに慣れてブラウジングする習慣を変えるまでには時間がかかりそうです。Bluetoothヘッドフォンを使えるのもクールです。

好きじゃないところ

Fire TVは十分楽しめはするんですが、相対的にパッとしない存在になりつつあります。たとえばApple TVと比べれば、インターフェースは見栄えも悪くわかりにくいです。それから、僕としてはまあいいんですが、つねにアマゾンのコンテンツを買ったりレンタルしたりするようプッシュされてるように感じます。ともあれ僕は新Fire TVを、なんというか大好きにはなれないんです。Amazon Primeのメンバーシップをうまく使ったな、という感じはしますが。

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買うべき?

新Fire TVの100ドルという価格はRoku 3と同じですが、Roku 3のほうがもっと柔軟に使えて、ただ4Kがないだけです。Roku 4は130ドル(約1万6000円)で4Kもサポートし、音声コントロールもあります。そしてどれも、新Apple TVの150ドル(約1万8000円)よりは手頃です。

ただ一番の問題は、新Fire TV Stickでもいいんじゃないかということです。スペックはFire TVほどじゃありませんが、Alexaの音声コントロールは使えます。それに価格がたった50ドル(日本向け価格6,480円)、音声コントロールなしでよければ40ドル(日本向け価格4,980円)です。Fire TV Stickくらいの価格なら、Amazon Primeの無料コンテンツを利用することで元が取れてしまいます。でもいずれにせよ、Rokuにはまだまだかないません

Photos by Michael Hession

Adam Clark Estes-Gizmodo US[原文

(miho)